広瀬アリスさん(沢口遙役)後編

インタビューでたくさんのことを語ってくれた広瀬さん。1回ではそのあふれる想いは伝えきれません。「明日の光をつかめ」への愛情たっぷりなコメントはまだまだ続きます。

――広瀬さんが撮影で印象に残っていることをベスト3形式で発表して下さい。
「第3位は、豊子ちゃんの出産シーンです。あの場面を撮るのに全部で3日かかって、心も体もヘトヘトになりましたが、“やりきれた!”という気持ちはあります。私が演じたわけではありませんが、出産で苦しんでいる豊子ちゃんを励ますため、男子チームが女子部屋の前で『翼をください』を歌うシーンはものすごい感動でした。男の子たちはみんな本気で泣いてたし、監督からOKが出ると、(榊原)徹士くんと(松川)尚瑠輝くんがハイタッチしたんです。私には翼くんと大樹君が喜びを分かち合っているように見えて、それでまた号泣しちゃいました。遙はあのとき、テキパキと出産の準備をしていましたが、演じながら内心ではものすごく焦っていたんです。だって私はまだ15歳なので出産なんて想像もつかない出来事だし、何か目に見えないものに『もっとテキパキ、早く動いて』と追い立てられているような気持ちになってしまったんです。だからパニックになっちゃダメだ、と自分に言い聞かせながら演技をしていたんです。現場に指導してくれる助産師さんがいて、いろいろなことを質問して教わりましたが、リアリティを出そうとすごくこだわったし、全部の撮影が終わったとき、(佐藤)未来と抱き合って泣いちゃいました」
――第2位は?
「翼くんと駆け落ちする場面です。多分、視聴者の皆さんが遙と翼くんの場面で一番、胸をキュンとさせてくれた場面だと思うし、すごく切なくて、可愛くて、きれいな場面になったんじゃないかな、とも思っています。北山さんが翼くんの頬を叩く場面では私まで泣きそうになりましたが、『ここで遙が泣くのは何か違うな』と思い、一生懸命こらえました。翼くんとの会話では、監督さんからセリフを言うスピードや、セリフを言うタイミング、それにしぐさなどこれまで以上に考えることを求められ、半べそになってました。それでも遙と翼の恋愛は私も視聴者の皆さんに観てもらいたいところだったので、頑張りました」
――では第1位は?
「どうしよー、本当にいろいろあるんですよ。あー、でも決めました。孝介くんが自分の過去を話す場面です。孝介くんっていつもニコニコ笑っているし、演じている(高橋)賢人くんもほんと、お調子者なんです(笑)。そんな彼だからこそ、淡々と『お父さんを殺した』という場面は衝撃的でした。リハーサルで賢人くんがセリフを言うのを聞いてたら、私だけでなく、みんな本気で泣いていたんです。あのシーンを撮影したことで、キャストのみんなとの絆がさらに強まったと思います」
――話を聞いていると、広瀬さんは現場でよく涙を流していたようですね。
「実は…そうなんです。撮影が進むにつれ、どんどん遙に気持ちがシンクロしてしまって(苦笑)。私、こんなに涙もろくなったのに、この現場ではちょっとしたことで泣いてました。この前もやっぱりちょっと泣いちゃったんです。そうしたら隆成くんに、『また泣いているの」って突っ込まれちゃいました(笑)」
――泣く場面に限らず、この作品のキャストの皆さんはリハーサルから本番さながらの演技をしてましたよね。
「リハーサルって本番に向け気持ちを高めていく時間だと監督さんにも言われましたが、自然と気持ちが入っちゃうんです。もちろん、気持ちを少しずつ高めていき、本番で最高の状態で出せればいいのかもしれませんが、誰もがみんな、リハーサルのときからそれぞれの役になりきっていたと思います」
――この現場では本当にいろいろなことを学んだと思いますが、今後はどんな女優さんになりたいですか?
「3カ月、遙を演じられたことで、少しですけど役をつかむコツみたいなものが分かった気がしています。これからどんどん経験を積み、この感覚を研ぎ澄ませていきたいです。与えられた役に100%成りきれる女優さんを目標にこれからも、もっともっと頑張ります!」

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