沙也加には母親に捨てられた過去があった。豊子がいないため一晩中ぐずり続けた健と自分を重ねたため、沙也加は健の世話を熱心に見ていたのだ。
 一方、東京を一晩中さまよい、元恋人との悲しい現実を目にした豊子が、翌朝、たんぽぽ農場に帰ってくる。皆にあやまろうともしない豊子の頬を沙也加がいきなり打つ。今までの沙也加には考えられない行動に、一緒に暮らしてきた子供たちも驚く。
 そんな中、「お母さんに会いたい」という思いが沙也加の中に次第に芽生え始めていた。

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