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インタビュー

水野美紀さん(百田滴役) 前編

人物紹介

――撮影はいかがですか?
 「順調過ぎるくらい順調です。あまり疲れないんですよね。待ち時間がないせいなのか(笑)。それは冗談ですが、『これはおもしろくなるんじゃないか』という手ごたえを感じています。役者同士の掛け合いでどんどん膨らんでいる部分があり、監督も演出でちょっと遊びを入れたりすることもあって。スタッフさんは準備が本当に大変ですが、役者もスタッフも各々の持ち場を楽しんでいる雰囲気があって、気持ちの良い現場です」

――テーマは"いのち"を真正面から描いていますね。
 「テーマは重くて、決して軽い気持ちで扱えるものではありませんが、最初にプロデューサーさんと話したときにも『押しつけがましいものにしたくないですね』と言ったんです。テーマがいのちで、舞台が病院だけに生死を扱いますから、作品の持つ重さは何をしなくても伝わるから、私はあえて病院の日常を淡々と描く中で伝えたいと思いました。悲しみを感じている場面でも、いかにも『悲しいです』と気持ちを見せることがエゴにならないよう気を付ける、というか。病院の日常の空気感を失わないようにして、そのフィルターを通して作品のテーマが伝わるよう私は心掛けているつもりです。そもそも作品自体、悲しみや悲劇に焦点を当てているものではないので、滴にはもちろん葛藤や苦悩を抱え、そういう心情を表現する場面もありますが、それより前向きに生きる強さが全面に出ているので、演じていても辛さはないです」

――滴は一本気でがむしゃらな性格ですが、水野さんにお話をうかがっていると入り込むのでなく、作品のことや役を俯瞰で見ている部分もある気がします。
 「そうですね。自分で演劇ユニットを立ち上げて、プロデュースや主宰をやり始めてから、演技に俯瞰の視点というものが出てきている気がします」
――では、以前とは違う演じ方を?
 「昼ドラって特殊というか、他のドラマにはない"拘束"があるんですよね。ロケが少なくてセットがほとんどの上、シーンを最初から最後まで止めないで通して演じられるんです。昼ドラは役者にとって集中しやすい、やりやすい環境だな、と発見しました。今回、幸いにも共演者の方々が昼ドラのスピーディーな撮影に戸惑うことのない実力のある方ばかりなので、役者同士の"あうんの呼吸"も心地良いです。対峙している役者さんとのやりとりや空気感を切り取ってもらえるような演技を心掛けています」

――最初は水野さんも撮影のスピードが早いと思ったんですか?
 「早いですね。毎日10回以上着替えをしてます。あるシーンを撮り終えて、チェックが済んだら休む間もなく次のシーン、みたいな。スタッフさんのセッティングも早いですよ(笑)。ただ短期間で集中してお芝居ができるから、その楽しさが充実感になっている気がしています。無理やり気持ちを作り込まなくても、会話をしていると気持ちが湧いてくる感じがあるので、ある意味、楽なんですよ」
――撮影はどんどん進んでいますが、クランクイン当初、役へのアプローチや役作りはどうされたんですか?
 「朝から晩までほぼスタジオで暮らしているようなものなので(笑)。役作りとか準備とか考えなくても、自然と滴になっていくんです。後は撮影のスピードにうまく身を任せられれば、緊張することもなく、ニュートラルに滴を演じられるんですよね」

――滴を演じる上で大切にしているのはどんな点ですか?
 「1週目は妊娠が分かり、その後で乳がんの再発が分かるんですが、撮影では、妊娠が分かった時期、妊娠の後で乳がんが分かった時期、そのどちらも分かってない時期という3つの状況を行ったり来たりしていたんです。
 撮影に入った当初は自分で確認するため、例えばその場面が冒頭の場面なら胸を触り、妊娠が分かった直後の場面ならお腹を触り、乳がんの再発も分かっている場面なら胸とお腹を触ってから撮影に入りました。自分で自覚するため、サインを送る意味を込めて。
 滴を演じる際、人って接する相手により変わるものですよね。私もこうしてインタビューを受けているとき、一人で部屋にいるとき、車の中でマネジャーと話しているときと、それぞれ違いますから。滴も共演する方とのセッションを楽しんで、いろんな顔が出て来るよう演じています」

(後編につづく)

  • 水野美紀さん(百田滴役) 前編
  • 水野美紀さん(百田滴役) 後編
  • 永井大さん(百田良介役)
  • MEGUMIさん(保井きり子役)
  • 長谷川朝晴さん(置田龍太郎役)
  • 辰巳琢郎さん(吉野晃三役)
  • 山本陽子さん(安藤ミツ子役)

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