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インタビュー

和田聰宏さん(加地立平役)

人物紹介

――現場では、サヤ役の遠藤璃菜さんに和田さんが慕われている姿をよく見かけています。
 「慕われているんでしょうか(笑)。加地のことをサヤが“不良オヤジ”って呼んでますが、僕も彼女(遠藤さん)に役と同じく“不良オヤジ!”と呼ばれることもありますよ(笑)。映画で父親役を演じたことはありますが、もしかしたらドラマでこんなに子どもとの場面が多い役は初めてかもしれないです。結構子ども好きなので、サヤや大地(長谷川戒さん)とのシーンは楽しんで演じています」

――加地は婚約者のさやかが亡くなった交通事故の当事者かもしれないサヤに思い遣りを示します。正直、意外でした。
 「そうですね。もし僕は加地と同じ立場なら…と考えると、加地のようには振る舞えないと思います。撮影に入って感じたのは、『さやかが命を投げうってまで助けた子どもなら、自分もこの子のために何かできることがあるのではないだろうか』という気持ちで接しているからだと思います」
――加地はさやかを失うまで、優秀で優しい医者だったという設定です。そんな彼だからこそ、憎しみに苛まれなかったのでしょうか。
 「以前の加地は“善人”だと周りの人からは思われていたようですが、良い人って実は振り幅が広くて、もしかしたら一気に悪い方向に進むこともあるんじゃないでしょうか。確かに加地は善人ではありますが、それよりも心がもろくて弱い人間のような気がします。だから“許し”ではないけれど、サヤやハナに手を差し伸べたのは、そうしないと自分がダメになってしまうと思っての行動じゃないか、と。本当は前に進みたくもないけれど、生きていくためには何かしなくてはいけないからサヤにさやかを重ね、明日への第一歩を無理やり踏み出したんじゃないか、と僕は理解しています」

――加地は重く深いものを背負い、生きているんですね。
 「放送も始まったばかりですが、加地はサヤが事故の当事者ではないか、と苦悩しながらハナたち母娘と関わっていきます。そこではきっと、加地の揺れ動く気持ちが丁寧に描かれるはずです。この作品に出演したことで改めて、人は自分のためでなく誰かのために何かしようとすることで生かされているんだ、と改めて思うようになりました。揺れながら、迷いながら一歩、一歩進んでいくのが加地という男でしょうし、たたずまいは“静”ですが、内には複雑な感情が渦巻いているところを大切にしながら加地を演じていきたいですね」
――ところで和田さんは今回、初めて昼ドラへの出演になりますが。
 「昼ドラって独特の“匂い”があると思うんです。もちろんこの作品にも昼ドラらしさがどこかにあるかもしれませんが、一方で新しい風を吹かせよう、という想いを持ちながら、スタッフキャスト一同、ドラマを作れています。と言いつつ、昼ドラは初めてなので、そもそも昼ドラの何たるか、を分かっていないかもしれないですけど(笑)。でも第1部を拝見したら、水野(美紀)さんや永井(大)さんもとてもナチュラルでふんわりとそれぞれの役を演じていて、昼ドラのイメージを裏切る作品に仕上がっていたんですね。だから第2部も頑張らなくては、と思いました」

――今回は3部制という、これまでにない作風ですが、第1部は意識していますか?
 「それは当然。第2部は第1部だけでなく、第3部ともテイストが違うと思うので、前後と繋がってはいるけれど、独立した一つの作品として楽しんでいただきたい、という気持ちもあります。第1部はあくまで滴の視点で物語が展開していましたが、第2部は群像劇のような作風になっていると思いますし」
――となると、加地の視点も大切になりますね。
 「加地の人物像が崩れてしまったら第2部が台無しになってしまうので、そこは気を付けて演じなくては、と思っています。ただ台本に加地の心の動きがしっかりと描かれているんです。そんな台本に沿って演じれば、視聴者の皆さんも加地に共感していただけるはずなので、最後まで必死に誠実に演じるのみです。今回、加地を演じる機会を与えてくださった皆さんの期待にも応えたいし、平山(あや)さんを始め、共演者の皆さんに迷惑をかけるような演技はしたくないですからね」

――和田さんは第2部で特に気に入っている点はありますか?
 「ドラマの本筋とは関係ないところですが、置田先生と加地の関係っていいな、と思ってます。置田先生って部長なのに一見軽く見えますが、ちゃんと周りのことを見ていて、加地のことも気にかけてくれています。明らかに『君のことを気にしているよ!』というオーラを出すことなく気を配ってくれる置田先生のような人、いいですよね。加地は置田先生がそういう人だと分かっているから、何だかんだ言って甘えていると思います。喫茶店『吉』の夫婦もですけど、一歩引いた目線で見守ってくれる存在がいると、人はそれだけで救われる部分があると思います」

――本作では“心の豊かさ”というものも描かれます。最後に和田さんが考える“心の豊かさ”とは?
 「豊かさって好きな物に囲まれることでも、豪華な家に住むことでもないと思います。『お金なんて必要ない』とは言わないですよ(笑)。でも、ささやかな瞬間でも『こういう時間って幸せだな』と感じられることが心の豊かさや幸せってことじゃないでしょうか。そういうことを感じられなかったら、こんなに淋しいことはないですよ。ただ一人だと感じる心が鈍ってしまうかもしれないので、気持ちや想いを共有できる人がいることも大切かもしれませんね」
  • 平山あやさん(汐見ハナ役)
  • 和田聰宏さん(加地立平役)
  • 南 圭介さん(富沢貴之役)
  • 黒坂真美さん(富沢 茜役)
  • ICONIQさん(井村美鈴役)
  • 綿引勝彦さん(十一役)
  • 水野久美さん(富沢佐智役)

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