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インタビュー

黒坂真美さん(富沢 茜役)

人物紹介

――茜はハナ親子の登場以来、いろいろな試練に襲われていますね。
 「第3週以降、茜にさまざまなことが起こり、台本を読んだ時点で私もビックリしました。指輪を隠したり、真実を知りたくてハナさんや貴之さんにカマをかけたり。茜は恵まれた環境で育った上、心がとても優しい女性なので、彼女の気持ちの揺れを表現するのは難しいですね。というのも、これまで意地悪な役を結構演じていて、もし茜が分かりやすい“悪役キャラ”なら、意地悪な感じを強調すればいいんですが、彼女はまったくそういう人物ではないので。だから今回は、すごく微妙な心の揺れを表すお芝居を求められました。茜の行動の一つひとつが意地の悪さや性格のキツさでなく、切なさとして出るよう心掛けて。私、眉間にちょっとでもシワを寄せると怖く見えちゃうんです(笑)。そうならないように、気をつけました」

――サヤの父親は誰か。薄々分かっていてもそのことに耐える茜ってどう思いますか?
 「最初は胸が痛かったです。基本、茜は誰のことも傷付けたくないんです。貴之さんのことを愛しているし、お義母様との良好な関係も壊したくない。さらにハナさんのことも責めたくない。茜の行動って自分がどう動けばみんなが幸せになるか、考えてのものなんです。自分の中に何でも抱え込んで、抱え込んで。一方で貴之さんにしろ、お義母様にしろ、茜のことを気遣って何も言わないわけですよね。みんながみんな周りのことを思い遣りながら関係が悪化していく様がすごいな、と思っています」

――茜としては、落ち度がない問題なんですよね。
 「茜なりに“暴走”してしまったのも、家族が、ハナさんのことをはじめとして、いろいろなことが気になり、自分を気にかけてくれてないと感じた、淋しさゆえの行動だと私は思っています。多分、茜はいろいろな事実が明らかになっていく中で、自分だけが知らない、自分だけ教えてもらえない、ということがみじめでたまらないんじゃないでしょうか。演じていて、辛いことを受け止めなくてはいけない場面で表現が間違ってしまうといじけて見えたりするし、またハナさんと話していてライバル心が垣間見えるところがあるんですが、それをあからさまにし過ぎると茜でなくなってしまうし。そういう意味でも茜って難しい役だと思います」

――黒坂さんは昼ドラには「冬の輪舞」(’05)以来の出演になると思いますが、前回も大病院の令嬢役でしたね。
 「あのとき演じた千鶴子という女性は、実は貧しい家の娘で生まれたとき取り違えられていた、という設定だったんです。セリフに『私は白鳥の中のカラスなの』というものがあったことを思い出しています (笑)。茜は正真正銘のお嬢様で演じるのが何と大変なことか。人ってどんな育ちをしていても、やっぱり人間だから少しは意地の悪い部分があったりしますよね。茜の基本的なラインを崩さず、どこまで彼女の複雑な心境を表現できるか。それは考えて、考えての作業ですね」
――そもそも茜をどんな人物だと捉えていますか?
 「ただの良家の令嬢でなく、アメリカへの留学経験があり、現地でいろんなものを見聞きしてきたと思うんです。その上で、価値観が違うであろうお義母様のことも女性として尊敬していて、立てることもできます。『本当に育ちがいいってこういうことなんだ』と演じていて実感しています。感情的になったとしても冷静に振り返ることができ、かつ自分に非があればちゃんと謝るし、相手の言うことも素直に受け入れるんです。そういうところ、すごく大人だな、と。まだ茜は30歳なんですよ(笑)」

――黒坂さんとの共通点は?
 「その質問しますか(笑)? どうでしょう。茜は何か思っても極力それを見せないようにします。それは周りの人が嫌な思いをしないように、という気遣いからですが、私は…。もっと素直に自分の感情を出しちゃいますから。そう考えると共通点は…」
――第二部も終盤へと突入しますが、茜の注目ポイントは?
 「家族の中で少しずつ、でも確実にズレが生じていることを一番に感じているのは3人の中でも茜だと思うんです。そこで茜がどんな行動を取るのか。今後の茜にも、女性ならでは強さ、切なさ、悲しさが詰まっていますので、ハナさんとはまた違う感情の揺れが見られると思います」

――茜は今回の一件を経て、どんな女性になるのでしょうか。
 「もともと良く出来た人ではあると思うんです。賢くて、優しくて、素直で、まさに“まっすぐな人”という言葉がピッタリ合う感じ。彼女にしてみれば、まさかの出来事の連続だったでしょうが、今回の経験を糧にして女性として一層輝いて欲しいですね。それは私の願望でもあるんです」
――最後に、これはキャストの皆さん全員に聞いている質問です。黒坂さんにとって心の豊かさとは?
 「どれだけの経験値があるか、ということじゃないでしょうか。人の痛みを知るためには、自分もさまざまな経験をして学ばないと。そうじゃないと、人が困っているときどう手を差し伸べればいいか、分からないと思うんです。楽しいことだけでなく、挫折や苦労を味わって初めて、人は人を思い遣る気持ちが生まれると思っています」
  • 平山あやさん(汐見ハナ役)
  • 和田聰宏さん(加地立平役)
  • 南 圭介さん(富沢貴之役)
  • 黒坂真美さん(富沢 茜役)
  • ICONIQさん(井村美鈴役)
  • 綿引勝彦さん(十一役)
  • 水野久美さん(富沢佐智役)

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