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インタビュー

ICONIQさん(井村美鈴役)

人物紹介

――美鈴は登場するたび、心境が大きく変わっている気がします。
 「台本を読んだ時点では、女性ならではの嫉妬心を大きく出せばいいのかな、と思ってたんです。演じてみると、親友を失った悲しみや加地先生への想いというものもポイントで、 “切なさ”が大事な要素だということが分かりました。今回、演じれば演じるほど自分でも思いもしなかった感情が生まれたんです。『美鈴ってこんなこと考えているんだ』という発見の連続で、演じてみないと分からない感情ってあるんだな、と改めて思っています」
――例えばどんな感情ですか?
 「切ないとか悲しいとか、一言では説明できない複雑な気持ちです。彼女の気持ちを体感するたび、美鈴に近づけた気がしていて、おっしゃったように大きく心境が変わる様や、心が揺れる様というのも楽しんで演じられました」

――ICONIQさんが美鈴を演じる上で大切にしたところは?
 「たくさんありますが、一つは加地先生への気持ちでしょうか。加地先生がハナさんやサヤちゃんと出会い、変わっていくのを目の当たりにして、美鈴はきっと焦っていると思うんです。それで加地先生に『さやかのことはもう忘れてしまったみたい』と気持ちを試すような発言をしたり、自分では言うつもりのないことを思わず言ってしまったり。なぜ美鈴がそんな行動を取ってしまうのか。気持ちを理解しないとセリフが浮ついたものになってしまいますから、何度も何度も台本を読み、一人で練習して、美鈴の気持ちに近づく努力をしました」

――自分が励まそうとしている人が他の誰かの力で立ち直る姿を見るのって、ある意味辛いでしょうね。
 「美鈴もさやかを失った悲しみがあって、それを加地先生と共有したいという気持ちもあると思うんです。それなのに第三者の存在によってどんどん明るく元気になっていく。置いてきぼりにされた気持ちでしょうね。それで怒りや淋しさを感じて…。私は加地先生より美鈴のほうが、より過去にとらわれていると思います。さきほど、自分でも思いもしなかった感情、というお話をしましたが、それこそ加地先生とハナさんが親しげにしていれば、『何であんなに馴れ馴れしいのよ!』と自然に嫉妬心が湧いたし、亡きさやかに対しても誰にも向けられないイライラを彼女にぶつけたりしたんです」

――そんな美鈴の心境は理解できますか?
 「発言の一つひとつがすごく女性っぽい気がするんです。客観的に見たら嫌かなって思うんですけど、そんなに違和感なく私の中に入ってきました。ということは、自分でも気づかないうちに美鈴っぽい発言をしているんじゃない、という気がして(笑)。それは私が美鈴に共感している部分がある、ということでもありますよね」
――もしICONIQさんが美鈴のような立場なら?
 「ハナさんのような人が現れなければ、美鈴と同じように “様子見”をして、ゆっくりゆっくり距離を近づける努力をすると思います。ただライバル的な人が現れて、明らかに彼がその人に惹かれていると分かったら、我慢できなくて告白しちゃうでしょうね。私はきっとダメだと分かっていても、白黒つけたいタイプなので(笑)。好きな人が誰かのおかげで立ち直る姿なんて、見守れないですよ」

――「慈命」という作品の感想を聞かせてください。またICONIQさんはハナと同世代ですが、彼女のような生き方をどう思いますか?
 「作品としては、失われた命も、今ある命も、生まれてくる命も、そのどれもが同じ価値がある、ということを伝えてくれていると思います。今は亡き人との思い出、自分に与えられた命、次の時代を担う存在。そのどれもが大切ですよね。『命ある限り』という言葉がありますが、人はいろんなものを守りながら懸命に生きるのみ、だと思います。ハナさんに対しては、サヤちゃんを何としても守ろうとする強さがまぶしいです。裕福ではないけれど、二人で生きていく中での幸せを見つけ、大事にしているところも素敵ですよね」
――ところでICONIQさんは現在、「間違われちゃった男」にもご出演中ですね。
 「二つの作品に同時に出演するのは初めてのことです。それぞれのキャラクターがまったく違うので、役の切り替えは確かに難しかったです。美鈴になったと思ったら、『間違われちゃった男』の現場であちらの役に集中しなくてはいけませんでしたから。ただ、その繰り返しの中で、それぞれの役の性格がより鮮明に見えてきたんです。大変な作業ではありますが、作品ごとに自分の役割を明確にするのにもプラスにもなりました」

――自分の中で二つの役が同時に存在することで、バランスを取るのは大変ではありませんでしたか?
 「表現方法として、あちらの作品は舞台っぽい感じで、こちらは心の動きを繊細に繊細に、それこそ目の動きだけで表すような演技を求められました。両極端の中でやっていって、それぞれの演技での課題が分かったりもして、二つの連ドラに同時に出演する機会をいただけたことは、勉強する時間をもらえた気がしています」
――最後に、このインタビューの共通質問をします。ICONIQさんが考える心の豊かさとは?
 「どんなときも笑顔でいられる環境を整える努力をすること。ささいなことかもしれませんが、そういうことが出来る自分でいたいですね。いつも笑顔でいられたら、心豊かに毎日を過ごせると思うので」
  • 平山あやさん(汐見ハナ役)
  • 和田聰宏さん(加地立平役)
  • 南 圭介さん(富沢貴之役)
  • 黒坂真美さん(富沢 茜役)
  • ICONIQさん(井村美鈴役)
  • 綿引勝彦さん(十一役)
  • 水野久美さん(富沢佐智役)

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