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インタビュー

小泉麻耶さん(三上志織役)

人物紹介

――詩織はどんな女性だと思いますか?
 「撮影に入る前は芯の強い人なのかな、という印象でしたが、台本をいただく度、人の痛みが分かる女性だな、と思うようになりました。それに独特の世界を持っていますよね。冒頭では人を拒絶している部分が前面に出ていたものの、本当は子どもや病気を抱えている人といった“弱者”に対して深い愛情を持っている女の子なので、演技にそういう面をちゃんと出せたら、と思っていました」

――最初はほとんどセリフもありませんでしたが。
 「登場したとこではずっと黙っているし、ムスッとしていたので、『目は口ほどに物を言う』じゃないですけど、言葉にできない思いを目でちゃんと表現したいと思いながら、また意識しながら演じていたんです」
――ちなみに小泉さんご自身はそういうタイプですか?
 「訴えたいことは目に出るタイプかも。私は目でも言いますけど、口でも言いますよ。結構(笑)」
――冒頭での詩織の、淋しげだったり、切なげだったり、目の表情がとても印象的でした。
 「星田(良子)監督からも『すごく目の表情がいいですよ。そのラインを守りつつ、変わっていく詩織を演じてください』とおっしゃっていただき、『ありがとうございます!』と思いました。すごくうれしかったですね」

――星田監督は演出家として大ベテランですが、一緒にお仕事をしての感想は?
 「すごく演じやすいです。監督は気持ちを一番大事にしてくださるので、詩織を演じることを楽しめています。どう演じればいいか迷ったときや、分からないときは監督が相談に乗ってくださり、明確な言葉で指示をいただけるので、常に詩織として心を揺り動かすことが出来るんです。それに監督が何を求めているのか分かりやすく説明してくださるので、その中でどう私らしく詩織を演じようか、ということも考えられますね」

――ドラマの中では本当に少しずつ、詩織は瞬太との距離を縮めていきましたが、演じていてどんな風に思いましたか?
 「瞬太くんとの関係は、最初は本当に探り探りでしたよね。そもそも瞬太くんもムッとしていたから(笑)。詩織は彼が何を考えているか分からなかったし、拒絶していましたけど、彼だけでなく、子どもたちや看護師さんたちともコミュニケーションを取れるようになったじゃないですか。瞬太くんが何度も様子を見に来てくれて、さらにお弁当まで作ってくれて。それで心を開いていけたのかな、と思います。瞬太くんって確かに乱暴なところがありますが(笑)、あれだけいろんなことをしてくれたら心を開いちゃいますよ。詩織って本心では誰かと関わることをすごく求めている女の子だと思うんです。でも育ってきた環境ゆえ、自分が誰かに構ってもらえるなんて思ってないし、そうして欲しくても言えなかったと思います。だから瞬太くんの自分に対する行動はうれしかったでしょうね」

――詩織は最初から、心のどこかで瞬太のことが気になっていたんでしょうか?
 「瞬太くんの気持ちは全然分からないけれど、詩織は前の恋愛でものすごく傷ついて、恋愛がどんなものだったのか、思い出したくないくらいだったと思います。でもそんな気持ちでいると、ちょっとでも心惹かれる存在がいたら、どうしても意識しちゃいますよね。だからすごく気になっていたと思います、彼の行動の細かいところまで」
――詩織と瞬太って似ていると思いますか? それとも似ていない?
 「瞬太くんは人を助けたいという気持ちがとても強くて、詩織も傷ついた人をほっとけないタイプ。そういう面では一致しているかもしれないですね」
――では、詩織は不器用だと思いますか?
 「生き方は上手じゃないですよね。演じていても『もっと人を信じてもいいんじゃない?』って言ってあげたくなりました」

――小泉さんご自身は、詩織のどんなところに親近感を覚えましたか?
 「本当は人と深く関わりたいけれど、自分からそれを素直に言えないところですね。私はそれなりに人とコミュニケーションを取って生きているつもりですけど(笑)、気持ちは分かります。だから最初から詩織は自分に合っている役だなと思えたんです」
――今回は役に自分から近づくというより、自然に演じられていると?
 「スポッと入れたんですよ。なぜですかね(笑)? 考えてみると、無理やり役を自分に近づける作業はなかったです。内面的な部分は作り込まなくても大丈夫でした」

――この現場で得たものとは?
 「怒りを表現するのは得意じゃないし、私生活でも激しく怒ることなんてありませんが、詩織を演じる上では“怒り”は大切な要素です。撮影前、怒りの感情を表すレッスンしましたし、現場でも詩織が何に対して怒っているのかちゃんと考えるようにしていました。怒りの中に悲しみやもどかしさが混ざっているものがあって、詩織はそれを言葉にできないから、手が出ちゃたんですよね。これまで怒りの感情をこんなにもさまざまな形で演じたことがなかったから、表現として学ばせてもらいました」
――女優として今後の目標を教えてください。
 「いつでもいろんな表情を、うれしい、悲しい、楽しいだけでなくつまらないとか淋しいとか、ダイレクトに出せる女優になりたいです。現場で緊張すると硬くなってしまうことがまだまだあるので、いつでも自分らしさを忘れずにいたいですね。自分ではシリアスな作品のほうが合っている気がするんですけど、機会があればコメディーにも挑戦して、自分の殻をどんどん壊していきたいですね」

――そんな小泉さんにとって今の“使命”とは何ですか?
 「うわ~、そんなことを考えて生きてないからな…(笑)。使命ですか? 演技をすることって、私にとって前から決まっていたことのように思っているんです。というのも、小さい頃から人が何を考えているのか、何を欲しているのか必要以上に考える子で、いつしか敏感に分かるようになっていたんですけど、こういう感受性が、自分で“感受性”なんて言葉を使うと『痛いな、コイツ』と思われそうですが(笑)。それを活かす仕事がしたくて、考えると演じることがそうじゃないか、という気がして。いろんなものを受け止めて、それを演技に昇華して表現することで私自身も救われるし、そういう姿を見てもらうだけで、言葉にしなくても伝わるものがあると思っています。“使命”という言葉にはちょっとそぐわないかもしれませんが、演技をすること、表現することが今の私に課せられていることのような気がします」
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