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インタビュー

大熊ひろたかさん(飯島悠人役)

人物紹介

――昼ドラの出演は、「さくら心中」(’11)以来ですね。
 「あの作品も今回と同じく星田(良子)監督が演出されていましたが、監督は相変わらずパワフルですね。ただ、『星田監督、前より少し“マイルド”やな』と思うときもありましたよ(笑)」
――飯島をどんな人物と捉え、演じましたか?
 「前作よりセリフも出番も多くなかったし、長セリフもありませんでしたら、そういう意味ではありがたかったです(笑)。今回、実は役作りとか演技を構築するとかいう作業はそんなにしていないですよ。というのも、自分に似ている部分が結構あったんです。女好きで器が小さいところは、よう分かりましたし、伝わりました(笑)。無理なく演じられたので、非常にやりやすかったです。ただ、『いとしのエリー』を歌うシーンは、お笑い界の大先輩である坂田利夫さんの前で、ということもあって緊張しました」

――飯島はなかなか軽薄というか、軽いというか…。
 「思ったんですけど、飯島は確実に女性が好きじゃないですか(笑)。ドラマでもちょくちょく夜勤を回避しようとしていましたが、多分、合コンの予定が入っているんですよ。それで締めはカラオケが定番コースじゃないかと(笑)。だから歌がウマい。自分なりにそんな設定を考えました。最初にこの話をいただいたとき、外科医の設定だと聞き、『マジか!?』と思ったんです。自分とはまったく関わりのない世界ですからね。医者役って専門用語を羅列するシーンのあるイメージでしたが、考えると全話を通して専門用語はピンセットのことを指す“せっし”ぐらいしか言ってないですから(笑)。逆に助かりましたね」

――作品自体は「さくら心中」とはまったく違う世界観ですよね。
 「自分も舞台の台本を書いたりするので、役者としては基本、台本に忠実に演じるタイプです。『さくら心中』なんかは台本をアレンジしたくても、まったく出来ないほど独特の世界が完成されていました。ただ今回は、ナチュラルな感じも大切。『こういったほうがより自然に見えるかな』と思ったところは若干変えさせていただきました。作品の“にぎやかし”であることは前回も今回も同じでしたが、前作が嫌な奴ではあったけれど、どこかに人のよさが見え隠れする人物だとしたら、飯島は愛すべき短絡的なバカって感じですね(笑)」
――そんな男なのに外科医ですか(笑)。

 「もちろん飯島なりに外科医として使命感を持ってやってはいるけれど、そのことに酔っている自分がいるし、さらに異性にモテるための手段でもあると思います。きっとコンパで、専門用語を連発して女の子を楽しませているんですよ(笑)。使命感と自己陶酔とモテたい願望。その3つが微妙なバランスで成り立っている男なんですね」
――瞬太に対して飯島はどんな風に思っていたんでしょうか?
 「年下で、自分より頭良く、技術も優れ、ルックスも勝っている。そりゃあ、最初はうっとうしいでしょ。誰でも(笑)。飯島の最初の拠り所は、瞬太のエリートにありがちな“上から目線”を叩くことだったと思います。人間として欠落していますからね。『だからあいつはダメなんだ。あの性格は問題がある』と周りにべらべら言っていたと思いますよ。ただ終盤に向け、どんどん性格が良くなりましたから。そうなったら、長い物に巻かれるというか、認めるしかないんじゃないですか(笑)」

――飯島のここだけは瞬太に勝っている、というところは?
 「アフターファイブの立ち回り方。非常に合理的ですから(笑)」
――ひょっとしたら、実際に飯島のような外科医の先生もいるでしょうか…
 「いらっしゃるかもしれませんね。飯島を弁護する気はないですけど、掘り下げて考えると、飯島って人生を謳歌していると思うんです。花形の職業に就き、田舎の病院とは言え外科医として需要なポストを与えられ、30代半ばで仕事も充実しているはずです。曲者の西条女史との付き合い方も上手なんですよ。敬語と“タメ語”をうまく使い分けて。なおかつちょっと存在感の薄い部長もしっかり立てています。かなりの世渡り上手ですよ。」

――そんなところも大熊さんに似ていますか?
 「自分、不器用ですから(笑)」
――真面目な話をさせていただきます(笑)。「白衣のなみだ 使命」という作品に関しての感想を聞かせてください。
 「共感できる部分がたくさんありますよね。年金をもらうためにお母さんを何とか延命させようとするエピソードが登場しましたが、実際にそういうお話もあるかもしれませんし、できれば目をそむけたい問題だと思うんです。それを正面から扱うのはすごいことだと思いました。瞬太の成長を4つぐらいのエピソードを交錯させながら描く展開も見応えがありましたよね」

――確かに“命”を描きつつ、ある種の現代の医療問題にも切り込んでいますので、そういう話だからこそ、飯島のような“和ませ要員”も必要だと思います。
 「まあ。道化ですよね(笑)。医療や死という重たいテーマを扱っているからこそ、オブラートに包むポジションは確かに必要ですからね。緊張と緩和。僕をこの役に選んでいただいた時点で、そういう役回りだと理解はいたしました」
――ところで大熊さんは“使命”という言葉から何か想像するものってありますか?
 「この作品で言えばさっきも言いましたが、自分が何を求められているかしっかり理解し、演じる、ということでしょうか。監督やプロデューサーにイジられ、現場を明るくして帰る、という(笑)。今回は『さくら~』のときもスタッフさんも大勢いて、久しぶりに一緒に仕事ができるのがうれしかったし、やりやすかったし、居心地も良かったです。僕は芸人ですが、セリフを覚えつつ、実際に演技するとき周りの役者さんがどんな芝居をして、このセリフをどんな風に言えばいいか、考える瞬間って楽しいんですよ。機会があれば、またぜひ声をかけていただきたいです」
  • 石黒英雄さん(百田瞬太役)
  • 小泉麻耶さん(三上志織役)
  • 大熊ひろたかさん(飯島悠人役)
  • 遠藤雄弥さん(亀井大輔役)
  • 小沢真珠さん(西条美由紀役)

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