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インタビュー

遠藤雄弥さん(亀井大輔役)

人物紹介

――医者役の経験は?
 「『ヴォイス~命なき者の声~』(’09年)という作品で研修医を演じたことがあります。ただあのときは右も左も分からず、“青臭さ”を前面に出す感じでした。今回演じている亀井は内科医としてしっかりキャリアのある男ですから。前のときとは違いますよね。それと、この作品は“医療ドラマ”ではありますが、第一部、第二部、第三部を通して、人と人が関わり合って物語が進んでいくところがドラマティックだな、という印象を受けたんです。医療モノというより、もっと大きな“人間ドラマ”という表現のほうがしっくり来る気がします」
――亀井はどんな人物だと思いますか?
 「患者さんの内面をしっかり見て診察していますよね。病気の症状だけでなく、患者さんの気持ちを大切にしているな、と。瞬太と会ってすぐ距離が近づいたのも、亀井なら分かる気がします。人の本質みたいなものをちゃんと見極められる男だから。演じる上でも人を思い遣る気持ちや優しさを大切にしました。実は最近、柄の悪い役が多くて、クランクインの日に星田(良子)監督から『滑舌が悪いから気を付けて』と言われちゃいました(笑)」

――星田監督は遠藤さんから見てどんな方ですか?
 「演出のされ方も、お人柄もすごく好きです。リーダーシップがあり、芝居の方向性を分かりやすく示して導いてくださり、芝居もしっかりと見てくださる。所属事務所の仲間が星田監督の演出作品『インディゴの夜』に出ていて、『とっても熱い監督だから、楽しいと思うよ』と言っていましたが、まさにその通りでした。撮影初日に僕は自分なりに亀井のキャラクターを固めて現場に入ったんですけど、監督が『一回、そぎ落としてみたら』とおっしゃったんです。亀井として鎧をまとっていましたが、見事に監督に丸裸にされました。監督は『作ったものでなく、君自身の優しさを活かした芝居作りをしてみれば』と。その言葉でハッとなったんです」

――役を作る上で何か思ったことがあったんですね。
 「僕は“その人らしい演技”“その人ならではの演技”でなく、現場ごと、作品ごとに芝居を変えたいと思っているんです。長く演技の世界に携わってきましたから、与えられた1の要素を10にも100にもするのは出来て当たり前だと思いますが、そうじゃなくて0を1にする作業を忘れていたんじゃないか、と。星田監督からのアドバイスで、そのことに改めて気づかされました。連ドラに出るのは久しぶりでしたが、やっぱり刺激的ですね。正直、撮る量とスピードにてんやわんやしました(笑)。でも星田監督は妥協というものをしないし、昼ドラって説明するセリフが多いですけど、それが日常のやりとりに見える演出をしてくださったんです。今回は本当に恵まれた現場に出会えたな、と思っています」
――亀井の優しさについてですが、優しい人物、優しい人柄を演じての感想は?

 「優しさって何だろう、と思うんですよね。自分なりに考える“優しさ”ってありますけど、それを演技に反映させたら“提示”になるじゃないですか。そういう押しつけはしたくなし、星田監督も同じ考えだったと思います。だから自分自身の中に、無意識に存在している優しさを活かせ、とおっしゃったんでしょうね。とは言え、僕が優しい人かどうかは別の話ですよ(笑)」
――ドラマの中で亀井はどんな存在になれたら、と思っていますか?
 「瞬太にとってサポーター的な立ち位置になったらいいな、と思っています。亀井が瞬太の精神的支えになっていると思うので、演技でもそのあたりのことは意識しています」

――遠藤さんは今26歳だそうですが、20代半ばの方にとってこの作品の“命”というテーマはいかがですか?
 「生きることも死ぬことも、僕は覚悟のいることだと思っています。ただ、この年だとまだ、死に対する実感も覚悟もないですね。逆に生きることへの覚悟は感じています。年齢的に少年期から青年期に移行する中で、一人の人間として、また役者としていろんなことを考えて、形にしたいと思っているので。だから“もうこれで死んでもいい”みたいな達成感はまだまだ湧かないですよ。もちろん“命”というものに計り知れない重みがあるのは分かっていますが、この作品に出演して第一部から三部を通し、主人公が人との関わりで人生が変わっていくさまや、人に影響されて変わっていくさまが興味深かったし、そこに生きていく希望を感じました。視聴者の皆さんにもそんな感想を持ってもらえたら、と思っています。それに人と関わることへの勇気を持つことの大切さも伝わればいいですよね」

――ではそんな遠藤さんにとって、“使命”とは?
 「これからも役者としての人生を背負って生きていきたいし、大げさに聞こえるかもしれませんが、演じることで“革命”を起こしたいんですよ。僕と同じ世代の役者の芝居観を変えるような演技をして、日本の芝居水準、作品水準を高めるために、出来ることをやっていきたいですね。大それたことを言ってるかもしれないけれど、それくらいの志を持って、役者を続けていくことが、今の自分の使命だと思っています。もう一つ、自分の期待に応えられる自分でありたいとも思います。こんな風に生きていきたい、こういう芝居がしたいという自分の欲求から逃げずに、向き合っていきたいですね」
  • 石黒英雄さん(百田瞬太役)
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  • 遠藤雄弥さん(亀井大輔役)
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