2008年05月15日


【役者さんがその日使う小道具が、この棚にまとめられています。】
持道具(もちどうぐ)の東野です。持道具とはその名の通り、手に持てる道具…つまり小道具のこと。風呂敷や草履、カバンといった小道具の管理や、小道具そのものの調達などを担当しています。
「花衣夢衣」の撮影は、セットや役者さんのスケジュールによって撮り順がバラバラ。役者さんは演じるシーンにあわせて自分の心情をコントロールしますが、持道具もそのシーンにあわせた小道具を確実に用意しなければなりません。
このため事前にシーンごとに必要な小道具を細かくリストに書き出しておき、撮影に必要な小道具を先回りして用意する必要があります。例えば直前のシーンである小道具を叩き落とすシーンがあったとしたら、次のシーンでその小道具がどの位置に落ちているかも完全に把握しておかなくてはいけないのです。常に先のシーンの小道具を用意し続けねばならないので、撮影の現場に立ち会ってのチェックは欠かすことができません。
小道具の調達も持道具の大切な仕事。専門の貸し出し業者さんや、タイアップ先の企業から小物を借り受けたりすることもありますが、それでも揃わない物は撮影がお休みの日に買い出しをします。同業者との情報交換も頻繁なので、例えば新宿のどこに何が売っているかはほとんど把握しています。
「花衣夢衣」では、日本画や着物が重要なアイテムとして登場します。そのため、撮影前には日本画の先生の所へ伺い、日本画の基礎を教わり、大切な道具をお借りしたりしています。着物の仕立ての知識なども事前にしっかり教えていただいています。
同業の持道具さんの中には要領よく仕事をこなして自分の時間を作っている方もいらっしゃいますが、僕はまだまだ…。今はただ全力で「花衣夢衣」に専念するだけです。


