4月2日(土)スタート毎週土曜よる11時40分 放送

火の粉

4月2日(土)スタート毎週土曜よる11時40分 放送

インタビュー

梶間尋恵 役 朝加真由美さん

撮影現場の雰囲気はいかがですか?
控え室でみんなと一緒にいて、よくおしゃべりしています。優香ちゃんがおもしろくて(笑)。私も料理が好きなので、いろいろ作ってはみんなに食べてもらっています。伊武(雅刀)さんとは30年ほど前に映画で相手役を務めたことがありましたが、こんな風にしっかり共演するのは、その作品以来。優香ちゃんとも同じ作品に出たことはありましたが、こんなに一緒にお芝居をするのは初めて。皆さんとのお芝居に新鮮な気持ちで臨めますし、日に日に家族のような関係が築けていると思います。
最初に「火の粉」の台本を読んだとき、どう思いましたか?
『この先、どうなるの?』とドキドキしました。このスリリングな台本をどう映像化するのか、楽しみにもなりましたし。第1話からリアルタイムで観ましたが、ここから何が起こるのか興味を引く終わり方で、撮影しているときから良い作品になる手ごたえがあったので、お友達にも結構宣伝したんですよ。そうしたら、『次が気になる!』『ユースケさん、怖い』『これからも絶対観る』といろいろ反響をもらえて、うれしかったですね。
尋恵は武内を梶間家に招き入れ、「次、何が起きるのか!」という状況を生んでいると思います。朝加さんは尋恵をどう捉えていますか?
尋恵って、ずっと家庭の中にいて、ある意味世間知らずだと思うんです。きっと結婚も早かったでしょうし、夫がエリートと呼ばれる職業で、自分は良妻賢母にならなくては、との思いに縛られていたのではないでしょうか。武内と出会い、姑が亡くなり、いろいろなものから解放される中、『私には“青春”がなかった』と思うようになり、これまで知らなかった楽しみを与えてくれる武内にどんどん依存していますよね。ある意味、“武内教”の信者みたいな状態に(笑)
尋恵は武内との出会いで変わっていきます。ただ、武内でなく、変われるきっかけを待っていたのでしょうか?
多分、そうだと思います。たまたま武内だった、ということで。尋恵はこれまで従順に夫に従い、姑の介護も意固地なほど、嫁の雪見さんに手伝わせようとしませんでした。武内は人の心を見抜くのに長けているから、尋恵の心の内に気づいたんですよ。武内は寂しい思いもしているはずだから、自分が入り込める予知のある人間の弱さに敏感なんでしょうね。
尋恵は、姑にさんざん嫌な思いをさせられてきた気がします。それなのになぜ、自分一人の介護にこだわったと思いますか?
両親に厳しく育てられ、姑とどう接するかも教えられているかもしれませんよね。もしかしたら納得できないことがあっても、親から言われたことを否定するようなことはしたくない、という気持ちからじゃないですか。箱入り娘だから、自分と同じ立場の人がどんな風に姑と付き合っているのか、見る余裕もなかったのもしれないし…

その理不尽な状況を見ていた武内に、あっという間に懐柔されてしまったわけですね。
それは父親へのコンプレックスを抱えていた息子の俊郎もですよね。だから二人(俊郎役・大倉孝二さんと)で、この母子ってよく似ているよね、と話しているんです(笑)
朝加さんは武内という人間をどう思いますか?
人に良くしてあげたい、という気持ちがあまりに強くなってしまうと怖いな、と思いますね。でも、私たちも『自分はこんなにしているのに』と感じることって、時にはありませんか。この作品では、そういう思いがどこまでも大きくなってしまう恐ろしさが武内を通して、描かれていますよね。ユースケ(・サンタマリア)さんは、これからどんどん恐ろしげな表情を見せていきます。それこそゾッとするほど。でもそれがまた、武内を魅力的にしているんですよ。
梶間家は実はいろいろ問題を抱えながら、それでも平穏に暮らしてきました。武内の出現がなければ、これからもこの日常が続いたのでしょうか。
良いことがたくさんあるということは、同じくらい大変なことがあるということで、誰だってそんな日々を暮らしています。だからある程度は、穏やかに暮らしていけたでしょうね。ただ姑が亡くなる、というような出来事で遅かれ早かれ、変化は訪れたと思います。武内が現れて、早まっただけのことで。一つだけ思うのは、もし武内と出会わなければ、その変化はもっと単調なものだったはずで、その中で家族の関係や暮らしというものが変わっていったのではないでしょうか。
もし朝加さんの前に武内のような人物が現れたとしたら?
単純な性格なので、信じるに値する人だと思ったら、周りの人に忠告されようと信じてしまうかもしれません…。尋恵もきっとそういうところがありますよね。尋恵はさらに、『自分が信じているのだから、裏切られても構わない』と思っている節さえ感じるんですよ。私もそういうところがあるので、気を付けないといけないですね(笑)
朝加さんはこの“オトナの土ドラ”枠を作る東海テレビの昼ドラにも出演されていました。時間帯が変わり、どんな印象ですか?
実は、クランクイン直後は特に、怒涛のスケジュールで撮影したんですよ(笑)。そのスピード感が昼ドラっぽかったですね。でも、そういう現場のテンションの高さは、おのずと画面から伝わるものです。話の展開にも昼ドラの良さが活きているし、これまでお昼の作品を楽しんでいた皆さんも、新しい時間の作品を十分楽しんでいただけると思います
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