05 大内厚雄さん(越川博人役) 11月25日(水)更新

直を思うあまり、自分がゼノであるとうそをついてしまい、苦悩する博人を演じる大内厚雄さんにお話をうかがいました。

●普段は舞台で主に活躍されている大内さんですが、昼ドラの現場はいかがですか?
「これまでも連続ドラマに出演する機会は少しあったのですが、今回も同じように週1の気持ちでいました。それが、台本もらってから“あ、昼ドラって帯だったんだ!”って。戸惑ったのはやはり、撮影シーンの多さ。舞台では台本を頭から順番に覚えていくのですが、ドラマは順番どおりに撮影しない。お芝居するということでは舞台もドラマも基本的に同じですが、「このタイミングでカメラがくるので、そこでリアクションしてください」という指示があったりして、舞台よりも見せ方を考えなくてはいけないんだな、と痛感しています。もしかしたら、舞台よりも頭使っているかもしれませんね(笑)」
●演じる博人さんは、いろんなものを背負い込んでいる役ですが。
「博人は非常にナイーブな男です。だけど“言わない強さ”というものもあるんじゃないかと思っています。15年間、直のことを思っているけど、口には出さずにそばにいた。基本的に優しい人ですね。僕自身は、「自分がゼノだ」とウソをついてしまうことはダメだと思うのですが、ピアニストにしても役者にしても、表現者としては共通する部分があると思うから、博人の気持ちを考えると、「ゼノになりたかったんだろうな」と納得する部分もあります。博人は売れたい、認められたいという思いが強過ぎたのかなって。自分の弱さ、才能のなさを意識し過ぎたことが、彼を卑屈にしてしまった。その結果なんだと思います。」
●何か役作りはしましたか。
「ピアノの経験がなかったので、キーボードを借りてきて、教則本を買ってみました。すごく難しくて…。コーニッシュさんが弾いているDVDを観て「これは無理」と自分なりに結論が出たので、弾く練習ではなく、弾いている雰囲気をイメージトレーニングしました。現場で先生にピアノやってたんですか?と言ってもらえて、とてもうれしかったですね。」
●最後に視聴者にメッセージをお願いします。
「ゼノとしてデビューしたとき、イケメン天才ピアニストって言われるんですが、「イケメンじゃないじゃん!」みたいに軽く突っ込んで観てもらえたら(笑)。あとは、かわいそうなやつだなって思ってほしいかな。悪くもなれない、いい人にもなれない、そんな人間くさい博人に同情しながら共感していただけたらって。昼ドラって、いわゆるどろどろ系のイメージがあったけど、この物語はファンタジックな部分もありつつ、しっかりと人間関係も描かれていて、参加させてもらえてよかったと思っています。ラストは、できればハッピーエンドがいいですね。まあハッピーエンドと言ってもいろんな終わりかたができるから、直ちゃんも博人も浩志の死を乗り越えて、ちゃんと別れができるようなエンディングになるといいなって思います。健も、林田健君に戻るべきだと思う。浩志の魂がいなくなって、健はどうなるんだろうって心配もありますけど…。結末まで、一緒に見守ってください。」