鹿男あをによし
第6話・・・2/21

 しかし、小川はそれを大して気にも留めず、”ひどい顔”と評し、早く教科書を出すように促す。すると、みるみるうちに堀田の顔が歪み、涙が頬を伝い落ちる。突然のことに小川は動揺するが、堀田の涙はとめどなくあふれ、ついに、教室を飛び出していく。小川は後を追うが、すぐに見失ってしまう。
 堀田の一件は、自分が”ひどい顔”と言ったことが原因だと生徒に責められた小川は、藤原に報告するが、藤原はほかに事情があるのではと推測。そして、鹿の件を持ち出すと、もう1度鹿と話すべきだと促す。やれることはすべてやったし、何か行動を起こしても鼠に邪魔をされるだけだと、小川があきらめたように言うと、味方である狐に協力してもらえばいいと提案する。すると、どういうわけか小川は動揺する。それを見逃さなかった藤原が追求すると、小川は鹿からも狐の”使い番”に会うように言われていたことを明かす。狐の”使い番”は、”目”を鼠の”運び番”に手渡しているから、それが誰かを知っているというのだ。
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