2月1日(月)スタート 毎週月~金 ひる1時25分

インタビュー

石原雄介 枝川剛太郎 役 宅間孝行さん

2016.02.09

今作への出演のいきさつは?
 まだ事務所にも入っていない頃、うち(東京セレソンデラックス)の芝居を観に来てくださったプロデューサーが手掛けた昼ドラ『貫太ですッ!』(2003年放送)に出演させていただいて、そこから色んな仕事が入ってくるようになりました。今回『貫太ですッ!』でお世話になったプロデューサーお二人が“最後の昼ドラ”を担当されると聞いて、ぜひ参加させていただきたいと。
今回は、里子の夫・雄介と、その後記憶を失って剛太郎として生きる2役ですが、それぞれどのように役作りを?
 雄介としてのシーンは少ないので、里子との関係を印象的に残すために、なるべくイチャイチャしていた方がいいと思って。キスばかりしてましたね(笑) 台本にはなかったけど、サトエリ(佐藤江梨子)に「いいかな?」と聞くと、「全然OKです!」と言ってくれて。2人の関係が深ければ深いだけ、その後の里子のかわいそうな感じが増しますから。里子と雄介、まきさんと剛太郎、それぞれの夫婦のカラーを全く違うものにしようと思いました。

10年後の剛太郎は、髪型も、服装も、以前とは全く違いますね。
 昨年末までに10年前のシーンを全て撮り終えたので、髪を切りました。外見からして違った方が、視聴者の方にも“この人は全然違う人格になっている”と分かりやすいと思って。10年後の剛太郎に関しては、記憶を失ってはいても、どこかに雄介らしさがあった方がいいのか、それとも全く無い方がいいのか、その辺りは結構悩みましたね。
 まきさんとの夫婦関係も、どのくらい愛しているのか、それをどう表現するのか、里子とは違う愛の形をどう見せるのか。今後起こる展開と合わせて、そういった葛藤の結果をご覧いただければとおもいます(笑) このドラマはリハーサルの時間があって、会話をできる時間がちゃんと設けられているので、監督やプロデューサーと相談しながら、そのさじ加減をはかっています。
記憶喪失だと、元の人格と全く変わってしまうと思いますか?
 たぶんいろいろだと思うんですよ。性格がガラッと変わることもあるでしょうし、根本的なものは変わらないということもあるでしょうし。ただ、記憶がないということの不安から、イケイケだった人が気弱になるということは、なんとなく想像できます。自分が何者なのか分からない状況で生きていかなければならなので。剛太郎も、記憶を失った不安の中、あの環境に置かれて、揉まれて、やらざるを得ないこともあって、10年の間にこういう人間になったんだろうと思いますね。

里子役の佐藤江梨子さんの印象は?
 すごく素直な方だなと思います。お芝居も、てらいなくやってるところとか。さばさばした方なので、変な気を使わなくていいから、一緒にいて楽ですね。
 クランクインした時は、お子さんが生後3ヶ月くらいだったんですよね。仕事をしてない新人ママでも、3ヶ月くらいが一番大変な時で。昼ドラの主演もハンパなく大変ですから。一番大変な仕事を、一番大変な時期にやっている。相当大変だと思いますね。これが、子どもを育てながら女優さんをやっていくという覚悟なんでしょうね。
まき役の遠藤久美子さんの印象は?
 サトエリもエンクミ(遠藤久美子)も個性的なんで、面白いですね(笑) エンクミとは、昼ドラならではの設定にツッコんでいます。特に枝川家は昔の大富豪かのような浮世離れしている家ですから。中でも、すみれちゃんは、昔の少女漫画みたいにデフォルメされてるから、見ていて面白いですよね(笑) 剛太郎も、記憶を無くしている割には、過去をさほど気にしてないところとか(笑) そういうツッコミどころについて、エンクミ含めみんなで話してます。これが昼ドラの楽しみ方のひとつでもあるんですよね。

大造役の竜雷太さんは?
 竜さんは、10年前に共演させていただいた時も、今も、すごく穏やかで、腰が低く、すごくステキな方なんですよ。でも、仲良くさせてもらっている渡辺徹さんから『太陽にほえろ』時代の話をよく聞かせていただくんですが、あの頃は「ゴリさん、ヤバかった」と。めちゃくちゃ怖かったらしいんですよ。今の竜さんからは想像もできないので、このドラマの撮影中に竜さんご本人に真実をうかがってみたいと思います。
では、最後にこのドラマの見どころを。
 “ザ・ドラマ”という王道の作品だと思います。自分自身も先が楽しみですし、展開も早いので視聴者の方も引き込まれるんじゃないでしょうか。