オンブズ東海
オンブズ東海

「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。

【オンブズ東海委員(敬称略)】

委員長  橋本 修三
橋本法律事務所 弁護士
委 員  東  珠実
椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
委 員  臼田 信行
(株)中日新聞社 常務取締役

【オンブズ東海の主な活動】

  • 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
  • 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
  • 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査

活動報告

「オンブズ東海」第49回委員会 概要

<日 時>
2024年3月11日(月) 午後3時00分~午後4時30分
<場 所>
東海テレビ本社
<出席者>
橋本修三委員長 東珠実委員 臼田信行委員 小島浩資社長 祖父江茂樹専務 田中達也役員待遇社長室長

委員会では、昨年11月に、名古屋市中区死体遺棄事件で容疑者とは別人の顔写真を放送した事案について、前回委員会以降の取り組みを社側から報告。そのほか、「放送とSNSと人権」をテーマとした「放送人研修会」の実施、自社制作番組内での著作物の取り扱いについて、「コンプライアンス責任者会議」、CSR・SDGsの取り組み等について社側から報告し、委員と意見交換を行いました。議事の概要は以下の通りです。

会社側からの主な報告

『東海テレニュース』等における容疑者の顔写真取り違えに関するご報告(続報)

  • 昨年11月に起こした『東海テレニュース』等における容疑者の顔写真取り違えに関して、前回委員会以降の取り組み(被害にあわれた方への対応状況や、「オンブズ東海」と番組審議会で出された意見も踏まえ策定し運用を開始した「再発防止の取り組み」など)について。

3月実施の「放送人研修会」について

  • ネット上で誹謗中傷を受けた経験を持つタレントのスマイリーキクチ氏を講師に迎え、「放送とSNSと人権」をテーマに実施すること。

番組制作と著作権について

  • 当社が制作したバラエティ番組における著作物の取り扱いについて。

2月の「第42回コンプライアンス責任者会議」について

  • 昨年8月~本年1月にかけて実施した「個人情報保護・情報セキュリティに関する内部監査」の結果について。
  • 「東海テレビ 放送基準」を2024年4月に改正すること、概要の社内向け説明会を3月中旬に実施すること。

CSR・SDGsの取り組みについて

  • SDGsのアクションレポートとして、2023年の活動をまとめた冊子「miraisaku(ミライサク)」を作成したこと。

岩手を中心とした東北支援について

  • 12月中旬以降の東北支援に関して、ニュースや情報番組で取り上げた内容と件数。

BPOの動きについて

  • 放送倫理検証委員会でTBSテレビ『news23』の「JA自爆営業調査報道」について、放送倫理違反があったとの意見が出されたこと、関西テレビ「ちまたのジョーシキちゃん」が放送倫理検証委員会で討議された件などを報告。

そのほか

  • 昨年11月に内閣官房と公正取引委員会が作成した「労務費に関する価格交渉の指針」で、「下請法順守」「適正な価格取引」が、今まで以上に厳しく求められていること。また、制作費などの価格決定において、発注先との協議を経ること、協議内容について書面等形に残る方法での保管を徹底する旨、社内に向け通知したこと。

委員からの主な意見

委員からは以下の意見が出されました。

  • 再発防止に向け、作成したルールやマニュアルは活用することが大事だと思う。実際に効果的に使われるよう、確認をしてほしい。
  • 研修は繰り返しやって効果があるもの。若い人たちに報道の本質を踏まえた指導をし続けてほしい。
  • 顔写真取り違えの一番の問題点は、経験が浅い社員への教育がなされていなかった点。体制のあり方を検討する必要があるのでは。
  • 「放送人研修会」は現状にふさわしいテーマ、講師を選んだと思う。できるだけたくさんの人に参加してもらえるよう、いろいろ工夫をしてもらいたい。
  • PCに関するルールの理解度テストを実施することで、理解できていない点が明確になり、また、そのテスト結果が活用されているのは、大変良いこと。
  • SDGsのアクションレポート「miraisaku(ミライサク)」は東海テレビのSDGsに対する姿勢を示す資料として、とても有意義だと思う。