第542回 東海テレビ放送番組審議会
1.開催日
平成26年11月11日(火)
2.出席者
出席委員
北川薫委員長、神野重行副委員長、浅田剛夫委員、石田好江委員、大松利幸委員、金子慎委員、千先宣樹委員、成瀬伸子委員、松原和弘委員、山岡耕春委員
社側出席
石黒大山代表取締役会長、内田優代表取締役社長、河合信明専務取締役、中嶋保雄取締役報道局長、古橋明取締役編成局長、春田亮介取締役総務局長、鶴啓二郎制作局長、祖父江茂樹スポーツ局長、齊藤潤一報道局報道部長、片本武志報道局報道部デスク
3.議 題
- 10月28日(火)の放送中断事故、およびグループ会社従業員の不祥事についての報告
- スーパーニュース緊急特番 御嶽山噴火最新情報」
(平成26年9月29日(月)15時52分~16時49分放送)を審議 - 局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要報告(10月分)
4.議事の概要
1.10月28日(火)の放送中断事故とグループ会社従業員の不祥事について報告がありました。
2.審議番組について委員からは
- 救助の様子や生還者の証言、さらに登山者が撮影した緊迫した映像が紹介されており、今回の噴火が戦後最悪の火山災害ということがよくわかった
- 専門家による噴火状況の分析や、噴火に至るまでのメカニズムがジオラマや図を使って解説されていて分かりやすかった
- 噴火前の緑に覆われた山と火山灰が降り積もった山の映像を同じ画面に並べたことによって、今回の噴火の規模の大きさが良く伝わってきた
- IT進化を代表するスマートフォンで撮影された数々の映像の紹介とは別に、地道な取材活動による登山者のインタビューの紹介は、説得力があり報道番組として評価できる
- 取材で得た音や臭いや煙、噴石の様子など具体的な登山者の証言や、行政の対応、救助隊の活動の内容については、今後の火山災害の対策として貴重な資料になるのではないか
- 噴火による産業への影響が紹介されていたが、風評被害の拡大防止のためにもその影響範囲と程度をしっかりと伝える必要がある
- 今回の多くの災害報道では、自然の驚異を強調し過ぎたり、犠牲者を悼むことだけが繰り返されるケースが多く、結果的に視聴者が自然災害を情緒的に受け止め、自分の問題として考えるきっかけを失わせてしまったのではないか
等、貴重な意見をいただきました