第561回 東海テレビ放送番組審議会

1.開催日

 平成28年7月12日(火)

2.出席者

出席委員

浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、臼田信行委員、大松利幸委員、金子慎委員、川谷陽子委員、佐藤健委員、福谷朋子委員、松原和弘委員、山岡耕春委員

社側出席

内田優代表取締役社長、中嶋保雄取締役報道担当、古橋明取締役編成局長兼制作局長、春田亮介取締役総務局長、祖父江茂樹スポーツ局長、平光治コンプライアンス推進局長、喜多功報道局長、川瀬隆司制作局局長代理、渡辺克彦スポーツ局スポーツ部プロデューサー

3.議 題

  1. メデキン ~目のつけどころで一攫千金~
    平成28年6月19日(日)16:05~17:20(75分番組)を審議
  2. 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(6月分)

4.議事の概要

1.審議番組について委員からは

  • 目の前にはアイデアやヒントがいっぱい転がっていることが分かり、楽しい番組だった。
  • 番組では、ちょっとしたひらめきで一獲千金、といっているが、なかなか売れない時期を乗り越えて一獲千金につながったなど、地道な努力も紹介されていたので良いと思った。
  • 自分もゴルフをやったとき、ボールを池に落として「もったいない」と何度も思ったが、身近にある日常でのひらめきがビジネスチャンスにつながることを伝えてくれる番組だと思った。
  • 札束が床に落ちてくるシーンは、お金を粗末に扱っているような印象があり、子供達が一緒に見ていたら、あまり良くないなと思った。
  • 東海テレビ制作の番組なので、少し地元にこだわった部分もあってほしいと思った。
  • 冒頭の「これを見ればあなたも明日から億万長者の仲間入りかも」と始まるナレーションを含め、ラクをしてもうけるといった番組の作りに違和感を持った。
  • いくつかは既に見たことや読んだことがあり、色あせたニュースを持ってきている印象だった。
  • いずれのケースも、全くの幸運でお金が舞い込んできたものではなく、ビジネス感覚としての“気づき”があり、努力と工夫の末ビジネスを成立させているもので興味深い内容だった。

等、貴重なご意見をいただきました。
これに対し、社側からは


  • この番組は、長引く不況の中、目のつけどころ1つでビッグチャンスをつかむ方々のサクセスストーリーとその苦労、人生みたいなものを描こうと企画したもの。
  • 取材で感じたのは、創業当初はうまくいかなかったという話は絶対に伝えなければいけないと思いVTRを構成した。軽い入り口になっているが、最後のエピソードは、この番組の良心として成立させたかったので、あのように描いた。

等の発言がありました。
この他、委員と社側の間では

Q.どのようにしてこれだけの話題を集めたのか?

A.まずはスタッフで徹底的にリサーチし、リサーチ会社にも依頼をした。東海地区からも候補は挙がっていたが、番組主旨や構成に照らし採用に至らなかった。

Q.信頼性の担保や売り上げなどの客観情報はどのように担保したのか?

A.番組の企画段階で社内のコンプライアンス担当局などとも連携し、法律的な観点からも確認をした。

等の質疑応答がありました。

2.社側から6月の1カ月間に、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、1,899件の意見の概要を報告しました