第584回 東海テレビ放送番組審議会

1.開催日

平成30年9月11日(火)

2.出席者

出席委員

浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、伊藤彰彦委員、大松利幸委員、片岡明典委員、川谷陽子委員、黒野友之委員、林寛子委員、福谷朋子委員、山岡耕春委員

社側出席

石黒大山代表取締役会長、内田優代表取締役社長、小島浩資専務取締役(総括)、祖父江茂樹取締役編成局長、喜多功取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、深川辰巳スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、伊藤雅章制作局次長兼制作部長、向井良太制作局制作部副部長 プロデューサー

3.議 題

  1. 「放送倫理を考える集会」等について報告
  2. 東海テレビ開局60周年記念スタイルプラス・ザ・ゴールデン 仕事人の味バスツアー~うまいモノにはワケがある~平成30年8月24日(金)19:00~19:57(57分番組)を審議
  3. 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(7月、8月分)
  4. その他

4.議事の概要

1.委員からは

  • 出演者の3人の俳優の個性がうまく出ていて楽しく見ることができた。仲の良い、出演者同士の長年の関係性がわかる、自然体の雰囲気よかった。
  • 職人の紹介だけでなく、グルメ番組としても成功だった。出演者に無理においしそうな表現をさせず、素直に感想を述べてもらったことで、見ている側は好感が持てた。
  • 5つのグルメを1時間の番組の中でしっかり紹介できるか不安だったが、バスの中で2つ紹介したのは合理的で、メリハリにもなってテンポよく見ることができた。
  • 次の“仕事人”の職場に到着するまでに、仕事ぶりのダイジェスト版を見せてくれたので、どういう人物なのかを予習するようでわかりやすかった。
  • 若いガイド役のタレントが、ベテラン俳優3人をしっかりと案内して、3人がついてくるという構成が面白かった。
  • 普通の食リポとは一味違う俳優さんらしい雰囲気と表情があり、台詞のような『うまい!』という感嘆詞でも、料理や食材がよりおいしそうに感じられた。
  • 『家族にも物語がある』と言うコメントがあったが、番組からは物語は感じ取れない。取材の時の様々なやりとりも編集されてしまうと、見ている側にはそのコメントの意味が分からなくなる。
  • 出演した俳優がガイド役の女性タレントに、親しく話すシーンがあるが、視聴者の中には不快に感じる人がいるかもしれない。今回はキャラクターに救われた部分もあるが、今後留意したほうが良い。
  • 60分番組で5つのグルメを紹介するのは詰め込みすぎではないか。仕事人の紹介が薄くなって、なぜ「仕事人」と言われるのか説明が欲しかった。
  • 伝統や食材の良さはわかるが、“仕事人”ということならば、職人の技術力を映像で見せてほしかった。

ご意見に対して、社側から

  • レギュラー番組「スタイルプラス」のコーナー、「東海仕事人列伝」から、5人の“仕事人”を取り上げた特別番組。
  • どういう展開になるか予測できないベテラン俳優3人の取り合わせだったが、出演者同士の関係性から出てくるコメント等から、チャレンジしてみることの大事さがわかった。
  • こだわる技術、地域の食文化や素材、引き継がれる伝統、さらにおいしいものを提供したい気持ちをそれぞれ伝えたいと思い、5人の“仕事人”に出演してもらった。
  • 今回は、料理や食材ではなく“人”を主役として、ほかのグルメ番組とは違うものにしたかった。

等、番組について説明しました。

2.社側から

  • 電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、7月には1,862件、8月には3,709件それぞれ1か月間の意見の概要、「BPO報告」No.190、No.191の概要等を報告しました。

3.委員発言「きになるテレビ」(要旨)

審議委員からテレビについて、より幅広い意見をいただく時間を設けています。毎月おひとりの委員から意見をいただきます。

自然災害や事件などで、テレビ報道の「瞬発力」は発揮されているが、合わせて「持久力」も求めたい。災害報道では、被災地や被害者の惨状など、情に訴える報道が多いが、発生時から時間が経過するにつれ、報道内容も変わるべき。例えば、被災地のために何が必要かを伝えるべきで、それが「持久力」と言えるのではないだろうか。「名張毒ぶどう酒事件」を追った東海テレビのドキュ メンタリーは、検証・分析 をした「持久力」のある番組だった。今後も「瞬発力」と「持久力」バランスのとれた番組作りを期待したい。

本番組審議会の議事概要は、9月23日(日)午前5時15分から放送の
「メッセージ1」で報告しました。
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