- ――心のダメージが強く・・・
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第2部は聖人に対する気持ちを隠したり、意地を張ったり、駆け引きみたいなものが多かったので、第1部よりも心のダメージが強かったです。礼子としては大切なものを守るために嘘をついたり、遠ざけようとしていたことはわかるのですが、保守的になりすぎている部分が強かったのではないでしょうか。
59話でやっと聖人に「愛してる」と、2部に入ってからずっと言いたかった言葉を言えたのですが、それなのに結局「愛さない」と気持ちとは裏腹な結論に達してしまったのは、せつなくてさみしいなと思いました。私自身は飛び込んじゃえばいいのに、と思うんですけどね。なぜ人の気持ちはお互いの歯車が一緒に噛み合わないものなんだろうってはがゆくなりました。
そんな中で絵のモデルになる時間があったからこそ、礼子は救われたような気がします。二人だけでいると胸が苦しくもなりますが、絵を描いている無言の時間は、何も言葉にしなくてもお互いの気持ちが一緒になり、感じていることも一緒になり、お互いに一番素直になれる時でした。蔵を出てしまうと、また元の戦闘態勢に戻ってしまうのですが、あの時間があったから確かめられたものもあったし、礼子と聖人にとっていい場所だったと思います。
- ――愛しすぎると、人は、悪魔になる
- 聖人を刺す時には自分でもびっくりするような感情になり、軽い過呼吸になってしまったほどです。やり終えた時にはポカンとなって、放心状態でした。
でも今まで、人を傷つけるのはいけないことだと言っていた礼子が、人を傷つけてまでも自分の気持ちで動き、その愛を伝えたのです。やはり人というのは自分たちが知らないだけで、恐ろしい感情を持っているんだなと、改めて感じました。「愛しすぎると、人は、悪魔になる」というサブタイトルに対して、「そんなはずない」と思う人もいるかもしれませんが、愛している人を失いたくないという気持ちがあれば、誰にでもその心は持っているのではないかと強く思いましたね。
- ――走りきった4ヶ月間
若い出演者の方が多かったのですが、私達が若さの勢いで引っ張っていったり、山本さんたち先輩の方々を信じて引っ張っていただいたり、とてもバランスのよい現場だったと思います。この4ヶ月間とてもハードでしたが、みんなが仲良く、和気あいあいとした現場だったので、現場に行くのが毎日楽しみでした。自分の中で足を止めようとしたことはありませんでしたし、「走ったぞ」と、やりきった気持ちがとてもあります。
最終的に礼子が人を傷つけ、人を刺してしまうなんて、衝撃的だったと思います。が、礼子の感情を理解してもらいたいというよりも、そのくらい愛というものが大きいものだということが、この63話と64話で描かれていると思います。皆さんも今まで自分が感じたこともないような感情を発見するかもしれません。自分に投げかけながら最後まで見ていただけたらと思います!

