白と黒

あらすじ

【第64話】ひかり

09.26(金)放送

 血まみれの礼子の手を握りしめ倒れている聖人。「礼子、聖人を助けるんだ」と章吾は声をかけ、聖人の身体を抱きかかえる礼子から聖人を引き剥がし、手早く聖人の止血を試みた。
 病院で医師が、最善の努力はしたが危険な状態、今夜が山場だと章吾らに説明する。礼子は聖人を刺したことをなかったことにしたくないので、自分が警察に行くと章吾に話す。刑事たちの姿が見えると、礼子は章吾に小さく頭を下げて、自ら刑事たちに向かって歩いて行った。
 桐生家の居間で章吾と一葉。一葉のベットの中にあったという婦人画、聖人が奪ったお金を変えたというダイヤを和臣に渡してほしいと章吾に渡す。
 章吾は書斎にあるフェアリー・ホワイトの鉢の側に置かれた離婚届を見つける。礼子を自由にしてやりたいと別れることに。そして、座間見へ行き、ひとり小さな小屋から研究を始めることを決める。
 病室で聖人が目を覚ますと、聖人の手を握りしめている和臣がいた。わたしより先に死んだら許さんと涙を浮かべながら話す和臣。聖人の目にも涙が溢れていた。
 数ヶ月後の冬、売家の札が付けられた青の館に和臣が入っていく。レプリカの婦人画を眺めていると、「やっとここへいらしたわね」という声とともに彩乃が現れた。しばらく会話を楽しむ2人。わたしを忘れて路子と結婚しなさいと言う彩乃に、和臣はそうだな......と答える。やがて微笑む彩乃が消えた。
 夏の終わり。礼子から和臣に手紙が届いた。出所後は東京に戻ってこれからの人生を考えると書いてあった。
 出所の日、礼子が桐生家を訪れた。章吾が礼子に話しがあると言って桐生家に呼び、この日のためにわざわざ座間味から帰ってきたのだ。
 桐生家では、結婚した和臣と路子が出迎えた。
 章吾は、退院前に聖人が言っていたことを礼子に伝えた。「俺は今まで人の善意を信じなかった。たぶん、人間の裏側を見ようとしすぎたんだろ。ほんとは裏も表もない。善も悪もまざってひとつだ。それがようやくわかってきた......」。
 礼子は章吾に促されて2階へ上がると、礼子の肖像画が壁に掛けられていた。
 絵の場所の森へやってきた礼子。ここで起きたことに思いを巡らせながら森を眺め続ける。やがて帰ろうとしたときに、誰かが礼子の名前を呼んだ。振り向くと聖人だった。
 笑っている聖人に向かって、泣き笑いで駆け出す礼子。礼子をしっかりと抱きとめる聖人。2人は熱い抱擁を交わす......。