とげ 『小市民 倉永晴之の逆襲』

毎週土曜日よる11時40分

相関図

倉永晴之

かつては、わにのくに市・市民相談室の係長であったが、度重なる市長とのトラブルで、外郭団体の土地開発公社に出向させられる。
そこは、天敵ともいえる住吉課長が牛耳る、魔の巣窟のような場所であった。
市役所を辞めた妻・裕美の再就職先も決まらず、晴之は苦境に立たされる。
唯一の友達、シルバーアロワナも、心なしか元気がない。

倉永裕美

市役所を諭旨免職となり、現在無職。
エリート意識がなかなか抜けず、再就職もままならない。
晴之の災難続きに同情しつつも、もう少しオトナの対応があったはず、と思っている。
晴之が、土地開発公社の不正の芽を見つけた時に、「お願いだから、事なかれ主義の倉永晴之でいて」と懇願する。
今の倉永家に、これ以上のトラブルは絶対に避けたい。

白銀佳代

常連クレーマー。通称”赤目”。
ワニを池に放した罪で警察の世話になるが、懲りていない。
破天荒な行動の裏に、自然環境と子供たちの生活を守りたい、という気持ちがある。かつては学校の先生だったらしい。

長田孝治

環境部環境課長。
市長選では晴之を乗せ、吉野議員の陣営に付いたが見事落選。
しかし、意にも介さず、冷淡に次なる手を考えている。
晴之が、未練がましく頼るが、冷たく切り捨てる。

常磐栄太

元わにのくに市長。
晴之との暴力事件により、市政から身を引いたようにみえたが、息のかかった若手の橋口を市長に据え、傀儡政権をしく。
また自身は野望を捨てず、中央政界への進出も諦めてはいない。

柿園まみ

真也と同じクラスの柿園クンの母。
倉永家に執拗な嫌がらせといたずらを仕掛け、ついには侵入し、逮捕される。
夫やママ友ともうまくいかず、孤立していった。
倉永家が幸せに見え、羨望が高じて犯行に及んだ。

鳥塚陽一

市民相談室室長。
事なかれ主義で生きてきたが、倉永晴之の暴走ぶりにウンザリ。
とにかくこれ以上問題を起こすな、と念じていたが、ある時、晴之から土地開発公社の不正問題を相談され……。

原山武史

市民相談室職員。市役所内外の人気者。
関西出身でイケメン。人懐っこく笑顔がチャーミングな好青年。
関西弁と標準語を巧みに使い分け、相談室に持ち込まれる苦情や、困りごとを、柔らかく解決。
晴之のトラブル続きに同情。真剣に復職を願っている。

船津真紀

市民相談室職員。
職員の橘が退職したとたんに豹変。できるオンナになった。
しかし、派手な髪形と化粧、そして服装も奇抜になり、自己アピールが強すぎて、やや扱いにくい職員となっている。

加納民夫

相談室主幹(課長)。晴之の直属上司。見栄っ張り。のらりくらりの仕事ぶりが、存在感を薄くしている。無駄話が多く、職員は迷惑してほとんど無視しているが、晴之にだけは延々と話しかける。晴之が、嫌がらずに聞いているのは「異動考えておくから…」という加納の一言があったから。部下の人事に関する査定も担当している。高速バス回数券の偽造使用で逮捕された。

橘絵里加

市民相談室職員。コミュニケーションを一切取ろうとしない、あるいは取る能力のない自己中心的ミニスカ女子。公僕という意識が薄く、化粧は厚い。美人の部類だが、市民や他者に対して上から目線の発言や言動が多く、評価を落としている。市長の遠縁という噂があり、周囲が敬遠気味だ。教育担当の倉永も、お手上げ状態。

倉永真也

柿園まみが逮捕されたことにより、イジメ疑惑も解消。
父母のトラブルを間近にみて精神的に強くなった。

三池徹

総務部総務部長。
元市長の常磐の大番頭。外郭団体に飛ばした晴之が、何かしでかさないよう、常に監視している。

住吉弘志

土地開発公社 課長。
公社に出向してきた倉永晴之を、目の敵にしている。
立場を利用して、横暴で理不尽な仕事を晴之に押し付ける。

小浜繭子

土地開発公社 臨時職員。
正式に市の職員になりたく勉強中。
それまでは、と、住吉課長の暴言にもじっと我慢をしている。
仕事上のミスがないようにと記録していたメモが、思わぬ形で役に立つ。

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