高齢化に労働力不足など、農業が抱える問題を解決する切り札となるかもしれません。最先端のロボット技術を搭載したハイテクトラクターが登場し、30日愛知県・幸田町の畑でデモンストレーションが行われました。

 無人の運転席…。赤いトラクターが自ら動き、力強く畑を耕していきます。

 そう、彼こそは「ロボットトラクター」!GPSで自分の位置を把握し自動運転で畑を耕すなど、従来のトラクターと同様の農作業を自分でこなすことができます。

ヤンマーアグリージャパン・安田善広さん:
「必要な情報をタブレットに入れると、衛星を使いまして、トラクターが自分の位置、どこを走っているかを覚え込んでいますので、あらかじめ設定した通りに作業することができます」

 屋根の上に取り付けられたGPSアンテナで位置情報を取得。カメラとセンサーで周囲の状況を判断し、人や障害物があれば自動で停止します。

 操作するタブレット端末には畑や田んぼの区画などが、イラストやアイコンで表示され、耕し方などを指示することができます。操作はいたって簡単です。

ヤンマーアグリージャパン・安田さん:
「まだまだ夢の話だ、と皆さんおっしゃっていたと思うんですが、ここにきて急速に開発を進めまして、運転操作が上手でない方でも、このタブレットを使えばプロ並みの作業をしていただけます」

 無人で動くロボットトラクターの登場。その背景には、日本の農業が抱える問題があります。

 農林水産省がまとめた農業に従事するする人の数。1995年には413万人いましたが、減少の一途をたどり、去年2018年には175万人と半分以下になり、平均年齢も14歳近く上昇するなど「高齢化」が進んでいます。

JAあいち三河 生産資材部 部長・藤井克弘さん:
「人手不足の解消、少しでも時間を短縮して効率のよい作業をしたいということが課題になっているかと思います。近い将来、どこ田んぼ、畑に行っても行ってもスマート農業がトラクターなどが見られるようになるかと思います」

 省力化を実現するロボットの存在は、日本の農業にとって切り札とも言える存在です。

 完全無人化された農業ロボットたちが田畑をせっせと耕す…そんな未来の農業の姿はすぐそこまで来ています。
(最終更新:2019/01/30 19:24)