愛知県常滑市で8月開かれた音楽イベント「NAMIMONOGATARI」で発生したクラスターについて、新たに4人の感染が判明し、感染者が18人に広がったことが分かりました。

 8月29日、常滑市で開かれた「NAMIMONOGATARI」。8000人を超える観客が訪れ「密」状態となったうえ、酒類が提供されるなど、県が要請した感染対策がとられず大きな問題となっていました。

 県は7日、イベント会場にいた10代から20代の男女14人の感染をクラスターに認定していましたが、新たに男女4人の感染が判明し、クラスターが18人に広がったことが分かりました。

 新たに感染が分かった4人は、名古屋市や豊川市などに住むいずれも10代から20代の若者でした。

 イベントの参加者を巡っては、ほかにも愛知県や名古屋市が実施した無料のPCR検査で4人の感染が判明し、岐阜県でも複数の感染者が確認されています。

 さらなる拡大が懸念されるイベントのクラスター。8日午後に会見した大村知事は…。

大村愛知県知事:
「参加される方もですね、感染防止対策の徹底をしていただかないと、こういう『音楽フェスはやめろ』ということになってしまいます。そういうことが無いように、参加者が自覚を持って、感染防止対策を自らやっていただくということでないと」

 一方、県はイベントに出演したアーティスト3人が、8日までに新型コロナ対応にあたる医療従事者を支援する県の基金に寄付したと明らかにしました。