愛知県犬山市の国宝・犬山城では、発掘調査が行われていて、城と城下町を隔てる外堀が見つかりました。

 犬山市は今年7月以降、城の天守に近い市の福祉会館の解体跡地およそ3300平方メートルで発掘調査を進めてきました。

 文献などによると、この場所は江戸時代に城内への入口となる「大手門」があった場所とされていて、発掘の結果、城と城下町とを隔てる外堀の一部が見つかりました。

 今回確認された堀は、幅およそ17.5メートル、深さは少なくとも6.5メートルはあるということです。

 この外堀は水のない「空堀」で、ほぼ当時のままの良好な状態だということです。

犬山市教育委員会の担当者:
「埋まっていた堀を、底に近いところまで発掘したというのは今までなかったので、非常に大きな成果」

 発掘調査は1来月までで、10月3日には住民向けの説明会も開かれる予定です。