名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性が死亡した問題を巡り、遺族らが13日、捜査状況の確認のため、名古屋地検を訪れました。

 スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)は去年8月、不法残留の疑いで逮捕され、名古屋入管に収容されましたが、今年1月中旬に体調が悪化し、3月に死亡しました。

 この問題を巡っては、名古屋市立大学の准教授が、保護責任者遺棄致死傷などの疑いで名古屋地検に刑事告発するなどしていて、ウィシュマさんの遺族らは13日、担当の検察官と面会しました。

 しかし、具体的な回答は得られなかったということで、ウィシュマさんの妹・ポールニマさんは「姉がなぜ死んだのかを明らかにしてほしい。事件の関係者を起訴してほしい」と改めて訴えました。

 また遺族らは、13日付けで岸田総理宛てに真相究明などを求める内容の手紙を送ったということです。