岐阜県各務原市の新型コロナワクチンの集団接種会場で、誤って使用済みの注射器を使って接種した可能性があることがわかりました。

 各務原市によりますと、1月23日、新型コロナワクチンの集団接種会場で、1度使用した注射器を誤って別の人の接種に再度使った可能性が高いということです。

 会場では医療従事者向けの3回目のワクチン接種が行われていて、接種を担当していた看護師が使った注射器にワクチンが入っていなかった可能性があることに気付いたということです。

 看護師がその注射器に「空の可能性がある」と付箋に書いて置いておいたところ、別の看護師が未使用の注射器だと思い込み、新たにワクチンを入れて別の人の接種に再び使ったとみられています。

 集団接種終了後に職員らが注射器の数を確認したところ、未使用の注射器が1本余っていたことなどから発覚しました。

 これまでに体調不良などの報告はないということですが、市は使用済みの注射器で接種を受けた可能性のある177人に対し、血液検査を行う予定です。

 市の担当者は「現場でのチェック体制を強化するとともに、使用済みの注射器は破棄するよう指導を徹底する」としています。