安倍元総理大臣が銃撃され死亡した事件で、逮捕された山上徹也容疑者が「3年前、愛知県内で宗教団体の総裁を狙おうとして火炎瓶を用意した」という趣旨の供述していることがわかりました。

 愛知県常滑市の国際展示場「Aichi Sky Expo」。3年前、山上徹也容疑者(41)が狙おうとしたと供述したのは、ここで開かれた宗教団体の集会でした。

 山上容疑者は、今回の事件後「宗教団体に恨みがあった。安倍元総理のメッセージ動画を見て、団体とつながりがあると思った」と供述しています。さらに「もともとは団体の幹部を狙うつもりだった」と話していたといいます。

 国内外から信者4万人を集めて行われた世界平和統一家庭連合、旧統一教会の集会。この集会のため韓国から来日したのが、韓鶴子総裁でした。

「韓総裁を狙っていて、韓国から来日した際には、火炎瓶を用意して愛知県の会場を訪れたが、会場に入れず何もできなかった」という趣旨の供述をしている山上容疑者。

 結局、会場に入れず、犯行を断念したということです。

 調べに対し、安倍元総理の銃撃前にも「宗教団体の関連施設で銃の試し撃ちをした」と供述していて警察は、犯行に至った経緯を詳しく調べています。