三千円の使いかた

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インタビュー

御厨琴子役 中尾ミエさんインタビュー

70歳を過ぎても仕事に生きがいを見いだす。
そんな琴子の人生観に中尾ミエも共感!

「お金」を切り口に家族や人生について考える、今までにないホーム“マネー”ドラマ「三千円の使いかた」。保護犬を飼う一軒家を購入するため、一千万円の貯金を目指すことにした美帆(葵わかな)。一方、祖母の琴子(中尾ミエ)は、一千万円の遺産の運用益でマッサージチェアを購入するが、特に生きがいもなく暮らしていた。第2話では、琴子が智子(森尾由美)の友人たちにおせち料理の作りかたを教えたことで、「仕事のやりがい」を感じるようになって…。今回は、そんな琴子を演じる中尾ミエにインタビュー。琴子と同じ77歳ながら、今も精力的に活動し続ける中尾に、ドラマの裏話やポジティブに生きる秘訣を聞いてみた。

ちょっと自分に「寄せて」みた、琴子の役作り

琴子を演じてみての印象は?
琴子はね、私と年齢が同じだけでなく、私の生き方ともリンクする部分が多い役なんです。第2話では、智子さんのお友だちにおせち料理を教えたことで仕事に生きがいを見いだすけれど、そんな「いくつになっても社会の役に立ちたい」という考え方は、私の人生観とまったく同じ。
スタッフの皆さんはもう少しオバサンっぽい雰囲気の琴子をイメージしていたようだけど、少し自分のほうに「寄せて」みました(笑)。だから役柄にもすんなりと入っていけましたね。ただ、私はあんなに料理が上手ではないですけど。
撮影現場の雰囲気はいかがですか?
ドラマ自体は、最初の頃は少し距離のあった家族が徐々に絆を深めていく、といった内容なんですが、現場は最初から雰囲気が良くて。皆さんのことを役名で呼んだりして、自然と溶け込んでいましたね。ドラマの中のお話だけど、現場に行けば孫はもちろんひ孫までいて、それがみんな可愛いの! 「あ、この子たちみんなに私の血が流れているのね」って、ちょっと嬉しくなります。
それと70歳を過ぎてからは単なるおばあさん役が多かったのですが、今回は安生さんのような若い男性とも親しくなったりして、それも新鮮な感じですね。

意外な職業体験! 「近所のレストランで…」

このドラマは「お金」がテーマの一つですが、中尾さんはお金とどう付き合ってきましたか?
基本的には無駄遣いはしない、ということですね。洋服などにもそれほど興味はないし、最初に買った車は中古車だったし…。ただ、いろんなものを何でも使い切るように心がけています。「そろそろ危ないかな?」という食材でも迷わず使っちゃうので、周りからは「そんなことに命をかけないで!」って言われますけど(笑)。化粧品だって、メイクさんの使いかけをいただいて使うことが多いんですよ。それを使い切ったときの達成感たるや! その辺の金銭感覚は、琴子さんに通じるものがあるのかもしれません。
琴子は仕事に生きがいを見出そうとしますが、中尾さんなら歌手・役者以外のどんな仕事に興味がありますか?
何だろう…。ただ私は働くことが好きだから、「この仕事」と限定せず、いろいろなことを経験してみたいですね。人間って、実は自分のことを一番分かっていないと思うんです。そして自分の中には、「まだ気付いていない才能」だってきっとあるはず。ちなみに以前のことですが、近所のレストランで人手が足りないというので、手伝ったことがあるんですよ。そのときは友達に声をかけたら店に入りきらないほどの人数が来店して、さらに人手が足りなくなりましたが。(笑)

新しい出会いや体験が、自分の原動力

世間では「何歳まで働けばいいんだろう」と、働くことにネガティブな意見もありますが、中尾さんがいつまでも仕事に前向きでいられる理由は…?
性格もあるから一概には言えないけれど…、私はやっぱり人が好きだし、人と会うのが好き。初対面の人に会うのも大好きなんですよ。この世界に60年いますが、いまだに「初めまして」という共演者の方は多いですね。でもそれが楽しいし、「また新しいお友だちが増えたわ」、「新しい体験ができたわ」ということを嬉しく思っています。どんなお仕事にもそうした出会いや発見があると思うし、そういう気持ちがあれば前向きでいられるのでは?
第2話の見どころを教えてください。
第2話では、琴子が働くことや人に喜ばれることに生きがいを見いだし、意外な行動に出ます。私も琴子と同年齢だけど、70代なんてもう一仕事できる年齢だし、自分が社会の役に立てるという自覚を持つことが大事だと思うんです。人生100年時代では、70代なんてまだまだ現役だということを、皆さんにも感じてもらいたいですね。そしてそんな琴子の変化を、ぜひ楽しみにしていてください。