辺 清美
桜田ひより
小正大学・国際教養学部3年生。
極度の人見知りで、コミュニケーション能力ゼロのため友達もいない。世の中に上手く順応できない自分に価値を見出せず悩んでいる。
幼くして両親を亡くし、叔母夫婦に育てられる。
仕事で忙しい叔母のため、食事を作るようになり誰かのために料理を作る喜びを知る。
清美には、一度食べた料理は食材はもちろん、調味料の配合までわかる“絶対味覚”があった…。
ひょんなことから定食屋でアルバイトを始めると、お客さん1人1人に合わせた味を次々と提案。
料理を通じてコミュニケーションが芽生え、清美の人生が動き始める…
中江善次郎
渡部篤郎
定食屋『阿吽』の店主。
1年前に妻を亡くす。以来、息子との関係が上手くいっていないのが悩み。今は一人で店を切り盛りしている。
職人気質で生真面目なため一見不愛想だが、食べる人の体も心も満たしたいという想いで食事を作っていて、客に合わせて味噌汁の出汁を変えるなど、街の定食屋とは思えないほどのこだわりを持っている。
清美の料理の才覚は、尊敬をもって受け止めている。
妻の看取りを通じてコミュニケーションの在り方を知り、清美が友達を作るのをそっと後押しするなど、やがて家族のような関係へと変わっていく。
中江清正
窪塚愛流
善次郎の一人息子。
小正高校3年生。サッカー部所属。
母親を亡くして以来、父・善次郎と2人で暮らしているが、素直になれずお互いに何となく壁を感じている。
嫌いなモノは魚。善次郎が夕食に魚料理を出すのが気に入らず、隠れてカップ麺を食べるのが習慣になっている。魚が嫌いな息子に、何とかして食べさせたいと工夫した母親を懐かしく思うことも。
突然現れたアルバイトの清美の挙動不審さに最初は面食らうが、やがて彼女を通して善次郎の作る食事やそこに込める思いを理解するようになる。
鈴代 桜
工藤美桜
小正大学・医学部3年生。
学年トップの成績で入学した秀才。
勉強が趣味で、キャンパスでは医学部の授業以外にも様々な一般教養科目を受講、いつも参考書片手に勉強をしている。
一人暮らしだが料理にはまったく興味がなく、昼食も必要な栄養素はカバーできていると栄養バーばかり食べている。
華やかで周りにはいつも人がいて、課題やレポート作りで頼りにされているが、実は人に言えない悩みを抱えていて…
辺 明美
原 沙知絵
清美の叔母。
事故死した兄の替わりに、清美を5歳の頃から育てている。
コミュニケーション能力ゼロの清美を常に気遣い手助けしてきた。
仕事で忙しくしている自分のために食事を作ってくれた清美に「清美のゴハンは元気になる」と励まし、清美が料理を作る喜びを知るきっかけとなる。
地方で働いていた夫が戻ってきてやがて妊娠、それをきっかけに清美が仕送りを断るようになったと感じ、とても心配している。
せっかちで超マイペースな性格。
楠木 ハル
峯村リエ
『阿吽』と同じ商店街にあるフラワーショップの店主。
善治郎の幼馴染で、亡くなった妻とも親しかった。
そのため、男2人で生活している善次郎と清正のことをいつもきにかけている。
おせっかいなようで、他人が抱える悩みを拾い上げズバッと進言、悩める人達を優しく後押しする貴重な存在。
中江朋子(故人)
西尾まり
善次郎の妻、清正の母。太陽のように明るく中江家を支えていたが1年前に病死。
兼原秋斗
遠藤健慎
小正大学。商学部2年。一浪しているため清美、桜とは同い年。