『あたりのキッチン！』
家族の味…　肉汁溢れる『メンチカツ』　

登場するのは、どれもお馴染みの家庭料理。だけど食べる人を気遣った“ひと工夫”が、じんわりと心に沁みてくる…。従来のグルメドラマとは一線を画す、桜田ひより主演の『あたりのキッチン！』（東海テレビ・フジテレビ系／毎週土曜日23時40分）。

今夜放送の第３話では、中江善次郎（渡部篤郎）の息子で、高校生の清正（窪塚愛流）が所属するサッカー部の決起集会を「阿吽」で行うことに。辺清美（桜田ひより）はメンチカツを提案するが、実は清美流の味付けは「阿吽」とも深いつながりがあって…、という展開。ドラマの中盤に向け、清美の食の記憶が紐解かれていくストーリーは必見だ。物語のカギとなるメンチカツのレシピは、今回も東京・恵比寿「賛否両論」店主の笠原将弘氏が料理監修を行ったオリジナルだ。

第3膳　ある調味料で肉汁たっぷり「メンチカツ」

メンチカツといえば、あのあふれる肉汁がポイント！
しかし家庭で作ろうとすると揚げているうちに水分が抜けてしまい、パサパサしがちという声も…。そこで清美はある調味料を活用し、ひき肉のジューシーさをキープ。また肉ばかりを食べがちな若い人に野菜も食べてもらうよう、付け合わせの千切りキャベツに施したひと工夫も、ぜひ参考にしてほしい。

ポイント①

マヨネーズでひき肉をコーティング

よりジューシーさを出すために、ひき肉は合挽でなく、豚のひき肉をチョイス。ひき肉は加熱すると結合して硬くなりがちだが、タンパク質の間に入り込み肉汁を閉じ込める効果のあるマヨネーズを使うことで、ふっくらとした仕上がりに。
マヨネーズ独特の風味は、加熱すると消えてしまうのでご安心を。

ポイント②

肉ダネも付け合わせにも野菜をたっぷり

「ハンバーグを揚げた料理」と思われがちなメンチカツだが、清美のレシピでは玉ねぎだけでなく、キャベツも加える点がポイント。このひと工夫で食べたときのシャキシャキ感が増すだけでなく、栄養バランスの取れた一品に。
付け合わせのキャベツには消化を助ける働きがあるが、ごま油やおろしにんにく、レモン汁などを加えると、より箸が進む味になる。

お知らせです！
きょうから名古屋市で開かれている『東海テレビ開局65周年記念 ふるさとイッチー祭2023 東海テレビグルメパーク』で、このメンチカツを販売しています。ドラマレシピをそのまま再現、アツアツ、サクサク、肉汁溢れる清美の味をぜひ味わってみて下さい。
１０月２９日には　桜田ひよりさんのトークショーも開催されます。みなさまのご来場をお待ちしています。

実はコミュニケーションがうまく取れない、善次郎と清正父子。そんな二人を、メンチカツがつなぐのか…？多感な高校生・清正を演じる窪塚愛流に、得意料理や思い出の味を聞いた。

窪塚愛流インタビュー

から揚げには、家族への想いが詰まっていた

今回の役どころを教えて下さい。

これまでは同じ高校生役でもエッジの立った役が多かったのですが、中江清正はどこにでもいるごく普通の高校３年生。母親を亡くして父親と二人で暮らし始めたわけですが、父親への接し方にも少しぎこちなさがあったりして…。そういう細かな心情を演じることに、難しさと同時にやりがいを感じています。父親役の渡部篤郎さんからも「ここはゆっくり喋っても大丈夫だよ」といったアドバイスをいただくこともあり、本当の父子のような雰囲気です。

ご自身でも料理はされますか？

今回のドラマで包丁を握ることになるかもしれないと思い、今まさに挑戦中です。
鶏むね肉のトマトソテーやキノコを豚バラで巻いて甘辛く炒めたりと、最近はめっちゃ料理しています。やっぱり御飯に合わせることを考えると肉料理ばかりになりがちで、そこは清正と一緒ですね（笑）。この間、アップルパイにも挑戦しました。

窪塚さんにとっての「思い出の味」は？

実家のから揚げですね。実は作ってもらうたびに「もうちょっとジューシーなほうがいい」とか「表面をもっとカリッと」なんて注文をつけていたんです。最終的には理想のから揚げができたんですが、料理をするようになってアレンジを加えることが意外と大変だと気付かされて…。僕の希望を聞いて作ってくれたから揚げには、家族への想いが詰まっていたんだなと、今さらですがとても感謝しています。

今夜の見どころを教えてください。

これまで、父親である善次郎の前では今ひとつ素直に感情を出せなかった清正ですが、今夜の放送では、一つの料理をきっかけに父子の関係にも変化が生まれます。そして清美さんやチームメイトとのかかわりを通じて、清正自身も少しずつ変わっていきます。
感情の微妙な変化を演じ分けるのは大変ですが、桜田さんや渡部さんに上手く引き出してもらいながら全力で演じています。ドラマの展開と共に清正の変化にもぜひ注目して下さい。