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あたりのキッチン!

『あたりのキッチン!』友情のしるし…
辛さ控えめ&うま味はギュッ!『ピリ辛麻婆豆腐』

“絶対味覚”の持ち主で料理の腕はピカイチだけど、極度の人見知りで以外とポンコツ…!?。そんな主人公・辺清美を桜田ひよりが演じるハートフル“グルメ”ドラマ『あたりのキッチン!』(東海テレビ・フジテレビ系/毎週土曜日23時40分)。料理を通じて周囲の人とのコミュニケーションを深め、成長していく清美の姿に共感が集まっている。

先週放送の第3話で、「阿吽」の主人・善次郎(渡部篤郎)と息子の清正(窪塚愛流)のギクシャクした関係を、思い出のメンチカツで取り持った清美。今夜の第4話では、辛いものが苦手な桜にも麻婆豆腐を美味しく、そして楽しく食べてもらおうと清美が奮闘。今宵のレシピである麻婆豆腐も、東京・恵比寿「賛否両論」店主の笠原将弘氏が料理監修を行った、必見のレシピだ。

第4膳 辛さ控えめながらうま味の詰まった「ピリ辛麻婆豆腐」

「辛くない麻婆豆腐って、ただの肉味噌豆腐なのでは?」
そんな疑問が頭をよぎる人にこそ、ぜひ「阿吽」の麻婆豆腐を食べてもらいたい。ポイントはうま味を引き出し、唐辛子とは異なる辛さをアクセントにすること。また、清美が考えた中華料理ならではの「皆で美味しく食べるための工夫」にも注目だ。

ポイント①

ひき肉をしっかり炒め、うま味を引き出す

辛さを抑えた麻婆豆腐を作る際に大切なことは、うま味や甘みを感じられるようにすること。
ひき肉を炒める際も十分に水分を飛ばして味を凝縮させることで、ひき肉ならではのうま味を引き出すことができる。

ポイント②

爽やかな辛さの山椒を活用

山椒で清々しい辛さに辛くない麻婆豆腐といっても、やはりある程度の辛さは必要。そんなときに役立つのが山椒。山椒の魅力は唐辛子のようにいつまでも舌に残る辛さではなく、鮮烈で爽やかな辛さにある。中国料理によく使われる花椒がオおススメだが、粉山椒でもOK。「でも、やっぱりガツンとした辛さがほしい」という人がいたら、食卓に出す際にラー油を添えるといい。

笠原将弘のもうひと手間!

「『お父さんは辛いほうが好きだけど、それだと子どもが食べられない』など、家庭で麻婆豆腐を作る際に、どれくらいの辛さにしようかと悩む人も多いと思います。今回のように辛みを抑えたり、ラー油を添えたりするのも一つの手ですよね。また麻婆豆腐を作ったら辛いのが好きな人の分だけ先に取り出して、残りに溶き卵を加えるという手も。ちょっと意外な方法ですが、卵の効果でお子さんでも食べられる、まろやかな味に仕上がりますよ」

「あたりのキッチン!」の原作者、白乃 雪さんは、ドイツ在住の漫画家。放送に合わせてこのほど帰国、撮影現場を訪れた。芝居の様子やセットの感想、ドイツで日本の定食屋を舞台にした漫画を描くことの苦労などを聞いた。

原作者 白乃 雪さんインタビュー

ドイツ移住の苦労がこの漫画を描くきっかけに

漫画「あたりのキッチン!」は、どのように生まれたのでしょうか?
「あたりのキッチン!」を描き始めたのは、ドイツに移住して2年目ぐらいの時期でした。当時はあまりドイツ語を話すことができず、周囲とコミュニケーションを取れずにいたんです。そんな自分と重ね合わせるように、苦手なコミュニケーションを得意な料理で行う、辺清美の物語が生まれました。日本の食材や調味料は現地でもある程度入手できますが、なるべく現地で普通に売られているものを使いたいという想いがあって、ちらし寿司の具に茹でたカリフラワーを醤油で和えたものを乗せたりしたことも…。そうしたアレンジも、「その人に合わせて料理する」清美の姿勢に反映されているかもしれません。
撮影現場をご覧になった感想を教えてください。
「阿吽」のセットが、とても細かな部分まで作り込まれていて驚きました。「自分もこんな風に店内を描きたかった…」と思ったほどです。もちろんキャストの皆さんも、私が思い描いたキャラクターを体現してくださっています。実写ならではの強度を持った、「本物の清美と善次郎」が画面の中にいると感じました。何より作品全体の空気感から、皆さんが愛を持って作ってくださっていることが伝わってきましたね。
ちなみに、白乃さんにとっての思い出の味は?
第1話にも登場した、鶏肉を乗せたうどんでしょうか。実家でよく食べていて、母からも「あれはウチのレシピね」と言われました。ちなみにドイツでこの漫画を描いていた時に、調理の所作が分からなかったりと苦労することがありました。そんなときは 母に頼んで調理の様子を動画に撮ってもらい、参考にしていました。だからドラマに登場するレシピには、我が家の味が反映されていると思います。
原作者として、どんな部分に注目してほしいですか?
笠原将弘さんに監修していただいてレベルアップした料理にも注目してもらいたいですし、清美の成長物語もとても丁寧に描いてもらっているので、そこも見てもらいたいですね。
この物語の主軸となるのは、料理を通して気持ちが通じ合っていくところ。思いやりの世界をしっかりと描いていただいているので、ぜひそんな部分を感じていただけたらと思います。

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