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制作発表リポート

佐野史郎さん 63歳でドラマ初主演“冬彦”伝説再び!

5月29日(火)、フジテレビにてオトナの土ドラ「限界団地」の制作発表会見が行われました。会見には、主人公の寺内誠司を演じる佐野史郎さん、共演者の足立梨花さん、迫田孝也さん、山崎樹範さんが登壇しました。佐野さんは会見冒頭から“寺内ワールド”全開!ドラマ内で寺内が「お近づきの印に」と渡す“ドアノブカバー”を、客席の皆さんにプレゼント。「ドアノブカバーを配っている佐野さん、めっちゃ怖いですね…」と山崎さんがぼそっと言うと会場が笑いに包まれました。

佐野史郎さん「この歳になって連ドラの主演がやれるとは…」

63歳で連ドラ初主演、そして、オトナの土ドラ最年長主演、さらに初めてのおじいちゃん役と、まさに“初モノづくし”で臨んでいる佐野さんの、初主演についての感想は、「主演ということをマネージャーからも聞くことなく台本を渡されたので、改めて主演という話を聞いたときには本当にハトが豆鉄砲を食らったような顔をしていたと思うんです。大真面目な話で、この歳になって連ドラの主演をやれるとは思っていませんでしたしね」と話しました。さらに、クランクインから約1ヶ月が過ぎた現在、「朝から晩までずっと撮影していて、主演というのは撮っても撮っても終わらないというのが正直な気持ちですが、次から次へといろんな事件が起きますし、ミシンを踏んだり、太極拳をしたりとお稽古事も多いので新鮮です。朝から晩まで毎日撮影という刺激的で、ある意味規則正しい健康的な生活を送らせていただいています」と寺内誠司としての生活は充実している様子。

足立梨花さん「もし佐野さんが父親だったら…」

そして寺内の隣人、桜井江理子を演じている足立さんに、“団地妻”の役作りを聞くと「江理子は真面目に人生を生きているだけの女性です。私は子供の頃、団地に住んでいたことがあり、近所の皆さんが知り合いで家族みたいなところもありました。だから、寺内さんの言っていることはわかるんです」と話し、また、佐野さんの娘と同い年という足立さんに「もし、佐野さんが父親だったら?」と問うと、足立さんは「佐野さんは物事をこれだと思ったらトコトン突き詰める性格なので面白い」と答え、そんな足立さんに佐野さんは「最初は娘と同い年なので、娘と同じように接しようかなと思ったけど、撮影が進むにつれて、今は隣の“団地妻”にしか見えない」とコメント。山崎さんは「大まかに言うと佐野さんは変態です」と笑いを誘いました。

迫田孝也さん「佐野さん、やっぱり変態でしょう!?」

江理子の夫、桜井高志役を演じている迫田さんは佐野さんへの印象を、「佐野さんと言えば演劇の大先輩であり、冬彦さんを含め、子供の頃からドラマばかり見ていた僕としては初共演できて嬉しい限りなのですが、今回の役どころに関しては“本当に油断ならない人”という印象。佐野さんの目を見ると、すぐに取り込まれそうになるんです。僕が演じる高志が寺内を覗いて観察していると、いつの間にか、逆に僕が見られているんですよ」と、佐野さんとのシーンを振り返る。これを受けて佐野さんは「ここ10年の中で、一番楽しかったのが(迫田さんと一緒だった)穴掘りのシーン。僕の頭についていたライトが迫田さんに当たって眩しかったと思う。それが楽しくて楽しくて」と子供のようにはしゃぐ。「やっぱり変態でしょう!?」と迫田さんは笑っていました。

山崎樹範さん「生粋のクズ、役作りゼロ!ありのままの自分で」

衣装は小汚いジャージ、40歳のフリーター・自治会長の金田という役どころについて山崎さんは、「役作りゼロ・生粋のクズを演じます。ジャージのゴムももう死んでいて、40歳のフリーターのリアルな感じです。でも、とても楽で、現場に行ってすぐに着替えて役に入れるんですよ」とコメント。さらに、「僕みたいな役者の仕事は、40歳・フリーターみたいなものじゃないですか。地のままで演じています」と山崎さんらしい自虐コメント。また佐野さんの印象については、「佐野さんはずっと気持ちが悪いんですよ。ふり幅が凄くて、感情の起伏が激しいんです。とても落ち着いた大人の時もあるし、おじいちゃんのようないい顔もあれば、子供みたいなワガママをいう事もありますし。そんな佐野さんが演じる寺内に食らい付いていくのが大変なんです」と佐野さんの怪演ぶりに驚くばかりの様子でした。

佐野史郎さん「太極拳を覚えるのに限界が近づいています」

また、『限界団地』というタイトルにちなみ、「もう限界だ!と、思った経験は?」という質問について、ドラマでも披露している“太極拳”を挙げた佐野さん。「太極拳は限界ですね。手順だけでも難しいし、一夜漬けでできるものではない。でもその割に、毎シーン、手順が違うんですよ。それを覚えるのが限界に近づいています」と語りました。足立さんは、「すごく考えたんですけど、限界と感じたことはないかもしれません」とコメント。迫田さんは、「僕は限界が大好き。昔、体育教師を目指していた時がありまして、トレーニングの時など、限界を感じた時からあと3回とか、それをやりきるのに喜びを感じていたから、“限界”という言葉にはプラスの思考があります」とMっぷりな発言をして会場を笑わせてくれました。最後に山崎さんは、「プライベートなことですが、最近暑くなってきていて、奥さんと一緒にいるとイライラしてきて、もう限界だなと思い………そろそろ衣替えしようと思います!!」と山崎さんらしいコメント。

佐野史郎さん「冬彦さんの10倍ぐらい寺内はひどい男だよ」

記者に「冬彦さんの怖さを100としたら、寺内さんはどれぐらい?」と聞かれた佐野さんは、「冬彦さんの10倍ぐらい寺内はひどいよ。僕自身も初モノづくしで、恐ろしいシーンがいっぱいです」と語りました。

実は初回放送のある6月2日は感謝と愛をささげるローズの日。63歳にして連ドラ初主演の佐野さんにサプライズプレゼントとして、共演者から「最終回まで生き残りたい!! 」という思いを込めて63本のバラの花束が贈られました。最後に佐野さんは、「自分で演じながらも見たことのない雰囲気、質感のドラマだと思いました。寺内が何をするのか毎週追っていただきたいですし、一話完結として観ても楽しいドラマ。ひとりでも多くの皆様に最後までお付き合いいただきたいです!!」と、オトナの土ドラ『限界団地』を力強くアピールしてくれました。