“ダンチマン”。もともとは少年時代の寺内のために仁さんが作ったヒーローでした。しかしその安易とも思える名前のヒーローは、その後、寺内誠司という人間を形成した絶対的存在になっていくのです。

あるナイトシーンでは、悪徳霊媒師・田丸(鈴木省吾)を驚かしたダンチマン(第5話)に現場は恐怖と同時に笑いにも包まれ、佐野さんの真面目に面白いことをするという名シーンを体感した瞬間でした。またある時は、寺内仁役の山谷初男さんと談笑するほのぼのとしたダンチマン、さらに昼下がりの食事時には、自前のアンプを現場に持参して、自ら!! ダンチマンに変身しつつ歌を披露してくださった佐野さんの姿も(インスタ動画あり)。江理子さんの息子・颯斗くんには「ダサい」と言われてしまったけれども(第7話)、現場では佐野さんを始めとした共演者、スタッフに愛され、物語に強烈なインパクトを残してくれたヒーロー、ダンチマンよ永遠に。