ついに最終話!! 佐野史郎さんの“寺内さん”もこれで見納め!!
怪奇俳優レジェンド・佐野史郎さん演じる、最狂の老人・寺内誠司の、団地に対する異常なまでの情熱と悲哀を描いた身も凍る心理サスペンスドラマがついに最終話を迎えます。最後まで怒涛の展開、想像もつかない結末が待っています!! 最終話の見どころをキャストの皆さんにお聞きしました。
佐野史郎さん「こんな役とは滅多にめぐり合えることはない!! 宝物です」
――最終話の見どころをお願いします。
「団地というドラマ、ドラマという団地といった作品だったと思います。僕ら自身、それぞれの役柄を演じながら、いかにドラマを盛り上げていい団地にしていくかという、団地の戦いがそのままドラマの戦いと重なってもいたので、ある意味、ドキュメンタリーだったと思うんです。その思いを分かち合えるメンバーと一緒に仕事ができたということが何よりの幸せで、その皆の思いを一番見ていただきたいです。最後まで諦めない‼」
――佐野さんの中で寺内誠司という役は?
「宝物です。こんな役とは今後も滅多にめぐり合えることはないでしょうし。団地の回覧板に記されていたことは、これまでの団地の歴史、つまり僕らが生きているこの土地の歴史、暮らしてきた人たちのことだと思うんですが、そのことを忘れずに僕はこれからも回覧板を回し続けますよ(笑)」
足立梨花さん「視聴者の皆さんに驚いていただけるものになった」
――最終話の見どころをお願いします。
「最終話はいろいろなことが巻き起こります。最終話の撮影は特にストーリーが重く、“あー”という気分になるシーンが多かったんです(苦笑)。でも、それだけ本当に気持ちを込めて撮影ができたので、絶対にいい作品になっていると思います。視聴者の皆さんに驚いていただけるものになったと思います」
――特に、江理子さんは後半以降、怒涛の展開でした。
「そうですね、6話以降は特に大変で、共演者、スタッフの方々に、“江理子にかかっているから”という謎のプレッシャーをいただきながら撮影していたんです(笑)。でも本当に回を追うごとに、こうしてみよう、ああしてみようという思いが佐野さんと共通認識になってきて、結果的にはとても楽しく撮影ができました。最終話、楽しみにしていただけると嬉しいです」
迫田孝也さん「最終話は、皆で地獄を味わいたいと思います」
――最終話に向けての見どころをお願いします。
「最強、最悪の人物と言われている寺内に高志が立ちはだかっていきます。もしかしたら視聴者の皆さんも置いてきぼりになるぐらい、波乱の展開が待ち受けています。僕個人は最終話ではハッピーエンドというお話が好きなんですが、でもそこは、『限界団地』ですから、皆で地獄を味わいたいと思います」
――高志さんは、どうなってしまうのでしょうか!?
「寺内だけでなく、妻の江理子もすっかり変わってしまって、果たしていい人なのか、悪い人なのかわからない。高志の敵は多いと思います。話が進むごとに皆の信頼関係やチームワークも深くなっていき、いい環境の中で、役者としていろいろ挑戦できたとても幸せな場所でした。ありがとうございました」
山崎樹範さん「金田と寺内の関係に、僕は友情を感じていた」
――最終話の見どころを教えてください。
「あまりに盛り沢山すぎて、見どころしかないぐらいです。本当に最終話だけで普通のドラマの8話分のダイジェストみたい。僕の勝手な想像ですが、(脚本家の香坂さんが)6話ぐらいまでに物語としてある程度想定していたことをやってしまって、そこから先はゴールテープを切ったあともずっと全力疾走しているような、そんなパワーを最後まで感じました。これはもう、期待してくださっていいと思います」
――金田の見せ場も多々あるようです。
「金田と寺内の関係性に僕は友情を感じたんですが、人殺しと友情ってなんだ、それ? とも思うわけです。でも、やっているうちに(自然と)友情が成立した。こういう理屈を越えていく作業だと思うんです、物を表現する世界って。ドラマの面白さとはこういうことなんだと、改めてそう思わせてくれた作品でした」
