これまでの物語

 照子(烏丸せつこ)が、部屋付きとして長年世話をしてきた客の伊川(増本庄一郎)は無口な上、奈緒子(羽田美智子)が懸命に世話をしても無反応に近い態度を取る。
 照子からの電話で、伊川が出かける際はおにぎりを持たせるよう教えられた奈緒子は、心を込めて金沢名物の食材入りのおにぎりを作る。ところが伊川は奈緒子のおにぎりにほとんど手をつけず、客への接客に自信のあった奈緒子もほとほと困ってしまう。見かねた瑠璃子(里久鳴祐果)が照子に電話をしてみては、と進言するが、照子に心配をかけたくない奈緒子は何とか自分一人の力で頑張ろうとする。
 そんな奈緒子をどこか思惑ありげな表情で見つめる志乃(野際陽子)。辰夫(山本圭)から「奈緒子さんに何が足りないか、気づいているやないか?」と尋ねられても、はぐらかす志乃だった。
 相変わらず伊川に心を開いてもらえない奈緒子。今度こそは、との気持ちを込めてにぎったおにぎりも食べてもらえず、さすがの奈緒子も自信を喪失する。
 ついに伊川が帰ると言い出す。何が至らないのか教えて欲しいと思う奈緒子だが、そこに照子が現れる。伊川が帰るのを止めようとしない照子。ところが伊川が旅館から去ると、照子は「あの方は必ず帰ってきます」と確信に満ちた表情で話す。
 今回の騒動を静観してきた志乃だが、伊川へのおもてなしには、奈緒子が女将としてさらに成長をするために大切なことが秘められていると思っていた。志乃の思惑を未だ知らない奈緒子は、照子と一緒に伊川の帰りを待つが、やがて照子の言った通り、伊川が帰ってくる。
 奈緒子がどれだけ懸命にもてなしても、意思の疎通が図れなかった伊川に対し、照子は淡々とした態度で対応する。するとそれが自然かのように、伊川も居心地の良さそうな表情を見せる。
 照子と伊川のやりとりを見て、奈緒子は自分がいかに伊川に対し、でしゃばっていたかに気づく。そんな奈緒子に対し志乃は、おもてなしには二つの種類、日向のおもてなしと日陰のおもてなしがあると告げる。

    第8週 2月24日(月)~28日(金)放送

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