かぐらやの大女将にして、奈緒子の姑。老舗旅館を長年取り仕切ってきた女将の中の女将である。嫁の奈緒子と諍いを続けているが、心の底では女将としても嫁としても認めている。しかし、「付け焼刃で素人が女将になれるはずがない」と、奈緒子の始めた女将塾には大反対である。「女将の日々の気づき」が旅館を形作り、気づきの細部に「おもてなしの神様」が宿る、と考えている。