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間慎太郎さんと斉藤慎二さんからコメント到着!

物語はいよいよクライマックスへ。ここまでドラマを大いに盛り上げてきたキャストの皆さん。間慎太郎さんと斉藤慎二さんは、俳優が本職でないもののドラマに素敵なスパイスを与えてくださいました。

 連ドラへのレギュラー出演のお話をいただき、めちゃくちゃうれしかったです。普段、アーティスト活動をしていますが、演技に対して以前から興味があったので。
 撮影初日、現場にドキドキ緊張して入りました。最初に撮ったのが、かつて撮り溜めしてパソコンに保存している麻美(三倉茉奈さん)の写真を凝視するシーン。いきなりヤバい感じで(笑)。でも、しょっぱなのこの場面を乗り切れば、波に乗れるんじゃないか、と自分を鼓舞して撮影に挑みました。とはいえ、振り返ると最後までいっぱいいっぱいでしたけど。
 曲作りは、基本的に個人作業なので、ドラマはこんな風にたくさんの人が集まり、力を合わせて作品を作り上げていく過程がとても新鮮で、楽しかったです。もちろん演技初挑戦のため緊張はあったんですけど、それ以上に初めてのことだらけの体験にワクワクしました。そのおかげで演じることへの恐怖もなく、心配したのは、ずぶの素人の自分がいることで、皆さんに迷惑をかけていないかな、ということです。

 幸太郎は裏の顔もありますし、ダメなヤツだということも認めます。でも、自分で演じているのもあるでしょうが、「可愛いヤツやな」と思ってしまうんです。「借金作って、逃げた?」。しゃーないなー、可愛いなーと(笑)。打たれ弱いのに強がってしまうところや、血の繋がらない父への思い。父さんが和也と分け隔てなく接してくれていても、どこかで弟のほうが愛されていると感じてしまうときの寂しさ。いつまでも麻美のことが忘れられず、こじれまくっている愛情…。まあ、不器用ですよね。
 曲を作る際、その歌の主人公を決め、性格や設定を考えていきます。これまで幸太郎のような人物像を思い浮かべたことがなかったので、余計に幸太郎に興味が湧き、自分なりに幸一郎の人間性を掘り下げていきました。自分にも幸一郎っぽいところは…。うわ〜となって、飛び出しちゃうところは一緒かもしれないですね(笑)。
 これからもアーティスト活動が軸にあるのは確かなことです。それに加え、演技もどんどんやっていきたいです。今回、演技の世界の空気に触れたことが出来たので、忘れる前にまた挑戦したいです。

 僕は高校を卒業して、すぐ演技の学校に行き、そのあとで「文学座」の研究生を1年間していた過去があります。もともとは役者志望で、芸人になってもコントをしていたので、自分なりに“演技”というものから切り離れた活動はしてこなかったかな、と思っています。
 ジャングルポケットのコントだと、僕がまず何かしかけるというパターンが多いですけど、演技は自分から発信するだけでなく、相手の発するものを受けて返す、という作業もあります。それが新鮮でおもしろいから、一層やる気が出るんです。
 僕はミュージカルも、よく観に行くくらい好きなんです。だから「いつかこの雨がやむ日まで」が、ミュージカルを題材にしていると知ったときはさらにテンションが上がりました。まあ、自分はキャバクラの店長という、ミュージカルとはまったく関わりのない役でしたが(笑)。やる以上は、キャバクラの場面をミュージカルや劇団のシーンとはまったく違う彩りを物語に添えたい、と思いながら店長を演じました。

 僕自身、キャバクラとかクラブとか“夜の活動”は一切しないです(笑)。お酒も一滴も飲めませんし、そういう雰囲気が苦手で。だからキャバクラの店長という仕事もピンッとこなかったんですが、(ジャングルポケットのメンバーの)太田が以前アルバイトをしていたことがあるそうで、「店長ってどんな感じ?」って聞いたんです。店長は貫禄があるし、店を仕切るために厳しさも必要だと教えてもらいました。優しいだけでは従業員になめられるし、厳しすぎでは従業員が辞めてしまう。そのあんばいを考えながら、ドラマの中の店長を演じました。それに芸人でもある僕が呼ばれたのだから、基本シリアスではあるものの、ユーモアも出したくて、ドラマの邪魔にならないよう、表情をいかついけれどなぜか笑ってしまうような、細かーいこだわりを自分なりに入れたつもりです。
 俳優としては、なんて言ったらおこがましいですけど、いつかは帝国劇場の舞台に立ちたいですね。これは冗談抜きで。芸人として、寿命があとどれくらいあるのか分かりませんし(笑)。「レ・ミゼラブル」のテナルディエ役や「ジキルとハイド」などミュージカルを観るたび、憧れる役や演じてみたい役が増しています。いつか演劇の世界で、「あいつの芝居は濃かったけれど、一番良かったな」と言われるような “舞台人”になりたいんですよ。