イントロダクション

うまくいかない現状やその先の老後…30代後半に差し掛かる頃に、多くの女性が感じ始める様々な不安。
どこにでもいる40歳の働く女性が、このドラマの主人公です。

笛吹新(うすい あらた)40歳。
結婚相手とは直前に破談になり、以後は相手に恵まれず、会社でも年齢を重ねるごとに肩身が狭くなり、ついに左遷。歳を取るとは色々諦めること、どうせこのまま何も変えられない…

そんな時に目にした「ホステス募集 ただし40歳以上!」の張り紙。“何かを変えたい。変えないと、私は私の人生を嫌いになってしまう!!”……新は思い切ってそのBARの扉を開く!!!

扉の向こうにいたのは自称50代~80代までの元気な高齢ホステスたち! おいしい料理と軽快なトーク、さらにパワフルなダンスでおもてなしをする特別な空間だった。
戦前戦後、昭和、平成、令和へ、どんな時代も明るくポジティブに生きてきた彼女たちの姿を見て、新も少しずつ輝き始め、職場でも仕事の取り組み方が変わっていく! さらにそんな彼女の前向きな姿を見て、BARに来た客や、同じ境遇だった職場の同僚たちもどんどん生き生きとし始める!

笑って、踊って、転んだらまた笑って…
気が付いたら80年。人生は楽しまなくちゃ!

今の社会を覆う言いようのない閉塞感。
そんな問題山積の今だからこそ、これまでの価値観をがらりと変える歴戦の熟女たちの言葉と、現実を素直に受け入れ、前向きに生きはじめるヒロインの姿は見る人に、勇気と生きる力を与えてくれるのです!

平均寿命80年と言われる今、訪れる人生の長い午後…
勇気を出して一歩を踏み出せば、そこには、大きな世界が広がっている!
2021年のスタートとなる1月。
思い切り笑って思い切り泣ける人生賛歌のドラマをお届けします!!

原作・有間しのぶコメント

あちこちでお話ししたことですが、「その女、ジルバ」は連載開始から終了まで、本当にたくさんの方に支えていただいた幸福な作品でした。
それが今回は憧れの脚本家吉田紀子さんのシナリオで、大好きな女優さん俳優さんが目白押しで出演のドラマになるとは、まだふわふわして信じられない思いです。
マンガの連載中に色々な方に取材し、また、寄せられたご感想を読んで痛感したのは、世の中にはなんて多くの人が「あんまり報われないけれど、自分は自分に正直にやっていく」と肚をくくっているんだろうということでした。声高でもなく、本人は手柄とも思わず。でもその矜持の美しさに、心の中で頭をさげることが多くありました。このドラマは、そうした想いをなにより大切に、手の中に包みこんでくれています。きっととても素敵なドラマになると、私が一番楽しみにしています。
ご一緒にご覧頂けましたら幸いです。