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江口のりこさんインタビュー


池脇千鶴の熱演が話題のオトナの土ドラ「その女、ジルバ」。40歳の主人公・笛吹新(池脇)をはじめ、年を重ねても女性たちがそれぞれの幸せを模索しながら生きるリアルな姿が「泣ける」「元気をもらえる」と、回を重ねるごとに視聴者の共感の輪が広がっている。
第5話では、新が昼間に働く物流センター倉庫のチームリーダー・浜田スミレ(江口のりこ)がリストラを逃れた一方、同僚の村木みか(真飛聖)が自ら退職届を提出。新の働くBAR「OLD JACK&ROSE」ではみかの送別会が開かれ、熟女ホステスたちの“愛ある言葉”で見送られていくこととなった。
今回は、13日放送の第6話でまさかの急展開が訪れるスミレを演じる江口のりこに、作品や役に対する思い、現場の雰囲気、多忙な俳優生活の中での癒しや転機を聞いた。

私なら、ドラマのように急速に同僚の2人と仲良くなれていない

浜田スミレの印象は?
原作では“大柄な女性であること”と“休憩時間によくタバコを吸っていること”以外はあまり詳しく描かれていなかったのですが、事前にいただいた台本を読むと、スミレの背景やキャラクターが細かく描かれていました。脚本家さんが私をイメージしていただいたのか、オリジナルで作ってくださったのだと思います。
クランクインされてから、少し変化があった?
スミレは人に壁を作っているところがあり自分と似ていると思っていたのですが、演じるうちに自分とは全く異なるキャラクターだと思い始めました。スミレは頑固なようで、実はそうでもない。仏頂面ですが社交性もあり、みんなの会話に入っていける。意外と柔軟性や優しさのある女性だと気づいたんです(笑)。
私自身は頑固ですし、仲良くなるのに時間がかかるほうだと思います。もし私がスミレの立場だったら、ドラマのように急速に職場の新(池脇)とみか(真飛)とは仲良くなれていないような気がしますね。

先輩方が撮影に来る日はとても楽しみにしています

撮影現場はどんな雰囲気ですか?
池脇さん、真飛さんは同じ年代ということもあり、たくさん話さなくても一緒にいること自体が楽しいですし、落ち着きます。
草笛さんをはじめ、先輩方が撮影に来る日はとても楽しみです。皆さんとても明るくお元気で、ちょっとした失敗をフォローし合っている。このドラマにおける先輩方の力は大きいですね。
池脇さんとは、2003年公開の映画「ジョゼと虎と魚たち』以来の共演です。
映画では池脇さんと一緒にお芝居をするシーンはなかったので、今回ドラマでご一緒できてとても嬉しかったですし、毎回楽しみながら撮影に臨んでいます。現場での池脇さんの存在感は抜群です。

散歩が趣味。喫茶店や洋食屋さんでリラックス

BAR「OLD JACK&ROSE」のような、とっておきの場所はありますか?
私はお酒があまり飲めないので、近所にあるお気に入りの喫茶店や洋食屋などに立ち寄ることが多いです。家とは環境が異なる場所でコーヒーを飲むだけでも、休んでいるという気持ちになれますし、洋食屋のオムライスなど定番メニューが大好きなんです。
あとは散歩が趣味で、とにかく外に出て歩くのが一番の気分転換です。散歩で少し疲れたら喫茶店に立ち寄るので、それがリラックスできる場所につながっています。
スミレも幸せを掴むべく変化していきますが、江口さんの転機は?
上京して今の劇団(東京乾電池)に入り、役者を始めた時です。実は、作品が転機になるということはあまりなくて。もちろん、作品ごとに築いたものや反省はありますが、折れ線グラフで例えると、急にガーンと上下するのではなく、ずっと真っ直ぐ斜め上に伸びている感じでしょうか。

寝てさえいればどうにかなる

普段の生活で意識して取り入れていることはありますか?
よく眠ることです。寝てさえいればどうにかなると思っているので、寝る時間をとにかく作ります。
そのために、時間がある時に先々やらなくてはいけないことをやります。たとえばセリフを全部頭に入れてしまうとか。そうすれば帰宅した時にゆっくり眠りにつくことができます。一番嫌なのは、夜遅くに家に帰ってからセリフを覚えること。自分の時間を確保したいので、先を読んで行動することが習慣になっています。

行動すれば年齢関係なく魅力的で、人生が輝く

視聴者の皆様にメッセージをお願い致します。
このドラマの登場人物は、自分が思う幸せを自ら選択していきます。行動すれば年齢関係なく魅力的で、人生が輝くということをこのドラマが教えてくれていますし、出演している先輩方が実践してくださっています。そしてスミレの幸せも見守っていてください!