土ドラ

毎週土曜よる11時40分

東海テレビ制作・フジテレビ系全国ネット

News ニュース

2025.12.05

世の中は“おでん鍋”…
平田満の社会の入り口とキム兄の会いたい人

魔法のワインを飲むと会いたい人に会えるという不思議なスナックを舞台にしたヒューマン・ファンタジー、土ドラ『介護スナックベルサイユ』(東海テレビ・フジテレビ系毎週土曜23時40分)もいよいよ終盤へ。

6日放送の第9話では、リラ(森日菜美)がベルサイユで働くことになった理由が明らかに。リラにとっての「ベルサイユにいる必要」とは何なのか。今回もまりえ(宮崎美子)が優しく手を差し伸べる。そして魔法のワインを求めて店を訪れるのは、幼い頃に人生のイロハを教えてくれたおでん屋のオヤジに会いたいと願う海老原耕平。静かな演技で定評のある平田満が演じる。おでん屋のオヤジを演じるのは、“キム兄”の愛称で知られる木村祐一。2人にドラマの見どころを聞いた。

魔法のワイン1杯目
名も無き恩師

この日、人生の最後に会いたい人に会える“魔法のワイン”を飲みたいと「介護スナックベルサイユ」にやってきたのは、平田 満演じる海老原耕平。彼が会いたいと願ったのは、木村祐一演じるおでん屋のオヤジ。それは69年前、海老原が子どもの頃に出会った人で名前すら知らなかった。

上杉まりえ(宮崎美子)

出会ったきっかけは、海老原少年が空腹に耐えきれずオヤジの店のおでんを盗み食いしたこと。その日は追い返された海老原だったが、自分で働いた金を握りしめ、おでん屋へ通うようになる。

少年時代の海老原耕平(番家天嵩)

時は高度成長期に差しかかる頃。店に集まるのは、街のならず者やゲイバーのママといった怪しげな人ばかり。けれどもそんな彼らから、学校では教えてくれないさまざまな事を教わり、海老原少年は成長していく。

オヤジ(木村祐一)

中でも彼の心に響いたのは、「世の中はおでん鍋と一緒だ」というオヤジの言葉だった。

オヤジのおでん

平田 満コメント

海老原耕平(平田 満)

――台本を読んだときの感想を教えてください。

平田 お話をいただいた時は、どのような目線で木村祐一さんと対峙すればいいのだろうと少し悩みました。木村さんが演じるおやじさんは当時のままですが、自分は年齢を重ねているわけですよね。少年の目線でおやじさんを見るような気持ちで演じました。本当は少年時代も演じられたら良かったのですが、それはさすがに無理なので(笑)。でも、海老原少年役の番家天嵩くんが、とてもいい雰囲気で演じてくれましたね。

左から2人め 少年時代の海老原耕平(番家天嵩)

――少年時代、周囲の大人から色んなことを学びましたか?

平田 親戚や近所のおじさんが社会の入口でしたね。
ドラマのおでん屋とは少し状況が違いますが、昭和の時代にはそうした存在が地域のコミュニティを支えていたと思います。そういう「場」が今後どうなっていくのかは分からないですが、その雰囲気が濃厚にあった時代の物語を、今回のエピソードから感じてもらえたらいいなと思います。

上杉まりえ(宮崎美子) 海老原耕平(平田 満)

――視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

平田 自分たちの年代は若い方々とコミュニケーションを取る機会がなかなかないのですが、ベルサイユにはいろんな年齢層の方がいて交流ができるわけですよね。ファンタジーではありますが、こういう場所があったらいいなということは、皆さん思っておられると思います。そんな世界が描かれている点が、このドラマの魅力だと思います。

木村祐一コメント

オヤジ(木村祐一)

――少年に人生を教える役ですが、木村さんは人生について教わった経験はありますか?

木村 芸人になりたての頃に知り合った、調理師の方ですね。素人の立場から指摘をしてくれて、社会で必要な礼儀などを教わりました。今回僕が演じたオヤジのような存在です。残念ながらもう亡くなられてしまったんですけれど、もし“魔法のワイン”があったら、その人に会いたいですね。

オヤジ(木村祐一)海老原耕平(平田 満)

――平田さんとの共演はいかがでしたか?

木村 『蒲田行進曲』の頃から憧れていました。「銀ちゃんカッコいい!」っていう、あの舎弟感が大好きでね、あんな弟分になりたいと思ったくらいです。同じシーンで共演させていただくのは今回が初めてなのですが、僕が「上手い」とか論じるのが失礼なほどの存在感で、本当にたくさんの引き出しを持っておられるなと、撮影しながら感心しっぱなしでした。二人のシーンは、平田さんのおかげでとてもいい感じになったと思います。

オヤジ(木村祐一)

――このドラマの魅力はどんなところにありますか?

木村 我々の年代になってくると、こういう設定自体に魅力を感じますよね。きっと誰にでも過去に戻りたいとか、誰かにきちんとお礼を言いたい、謝りたいといった想いがあるだろうから。「自分だったら誰に会いたいかな」とか、「こういう人生もあるんだな」とか、それぞれに考えながら見ていただきたいですね。

俳優一筋65年!長内美那子さんはかつてお昼の顔だった!

池田みね子(長内美那子)

第9話のゲストの一人、長内美那子は、86歳になる今日まで65年以上のキャリアを誇る大ベテラン。1965年にフジテレビの昼ドラ『愛染かつら』に主演すると平均視聴率28%越えの大ヒット。最終回は何と40%近い視聴率をマークした。その後数々の昼ドラに主演し、日本のお昼の顔ともいえる存在だった。

そんな長内と東海テレビの歴史は古く、初めて主演した昼ドラ『暖流』の放送は1964年で、1回目の東京オリンピックの年と言えばその歴史が伝わるだろう。

長内美那子 『殺さないで!』(東海テレビ1975年放送)

最後に主人公を演じた『殺さないで!』の放送は1975年、ちょうど50年前になる。こちらの写真は、その時の長内さん。凛とした表情が印象的だ。

窪川みどり(笛木優子)上杉まりえ(宮崎美子)池田みね子(長内美那子)内海リラ(森日菜美)

その後も俳優一筋65年。「介護スナックベルサイユ」第9話では、老人ホームに入居する認知症患者・池田みね子として、ベルサイユで働く介護士・内海リラ(森日菜美)の人生の転機に重要な役割を演じる。年を重ねても魅力的な人物を演じ続ける長内さん。今後もますますの活躍を期待したい。

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