
INTERVIEW
チーム“顔だけ”クランクアップ!
神尾楓珠『遠藤と自分がシンクロ!演技を楽しんだ4か月』
「まさか泣かされるとは!」と大人にも評判を呼んだ土ドラ『顔だけ先生』が、明日12月18日に最終回を迎える。神尾楓珠演じる、教師らしいことは一切せず、“顔だけ先生”と揶揄される遠藤が、趣味の課外授業を通じて生徒の心を開いていく学園コメディ。マイタケ狩りや釣り、ボクシング、サンタクロース捕獲機など様々な方法で学園内の問題を解決してきた遠藤が、最終回にどんな課外授業をするのか?結末まで続く予測不可能な展開にも期待だ。

超レア!? 神尾楓珠の“バブリーショット”
このほど、約4ヶ月におよぶ期間を経て、全シーンの撮影が終了した。この日は、親から見合いを進められた亀高先生から、相談をもちかけられるという状況を遠藤が想像するシーンの撮影。
キュンとする切なさをトレンディドラマ風に演出していて神尾はダブルのスーツにオールバックの髪型。貫地谷も前髪を立ち上がったヘアスタイルに真っ赤な口紅と、いずれもバブル時代を彷彿させる装いに。
神尾は、肩パット入りスーツに興味津々で、「遠藤っぽくないシーンだけど、これがラストカットというのも、『顔だけ先生』っぽいですね」とコメント。スタイリストによれば、神尾の衣装は1986年の大ヒットドラマ『男女7人夏物語』からインスピレーションを受けたものだそう。

今作で初の教師役に挑戦した神尾。好きな事に全集中で、教師らしい事を一切しないものの、何気ない遠藤の言葉が次第に生徒たちのココロを開いていく…という難しい役どころ。
生き方を問うセリフには、「意外と深い」「まさか泣かされるとは」と多くの称賛が寄せられた。何気ない一言に説得力を持たせられたのは、神尾の演技のなせる技だろう。
最終日、スタッフから花束と共に惜しみない拍手が贈られた神尾。「寂しいですね。正直セリフ量も多かったですし、スケジュールも大変でしたが、この現場を本当に楽しんでいて、視聴者の方はもちろん、現場を笑わせるにはどうしたらいいのかが、やりがいになっていました。遠藤役を楽しんで4ヶ月間できたと思います」と挨拶した。貫地谷にもお辞儀をすると、再び現場に拍手が響いた。

神尾楓珠コメント



心にぽっかりと穴が開いたような、ついにこの現場が終わると思うと寂しいです。とても楽しくて、きっと何年後かに振り返っても楽しかったなと思える現場でした。監督と話し合い、僕の提案も受け入れて頂きました。それを貫地谷さんが全て返してくれるおかげで、僕は何をしても大丈夫と思えるようなりました。演技を色々と試すことができたのは、貫地谷さんのおかげです。貫地谷さんでなかったら、こんなに面白い遠藤にはなっていなかったと思っています。

- 先生役に挑戦して?
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生徒たちとどう接しようかとか、先生らしくしないとなど、最初はいろいろな心配をしましたが、遠藤を演じているうちに、そんなことを考えなくてもいいんだと思いました。
遠藤も徐々に先生らしくなっていきましたし、自分の中でもどんどん楽しさを生み出していく感じで、自分と遠藤がシンクロしていたような気がします。


- 印象に残ったシーンは?
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本当にたくさんあります。
意外だったのは、第7話のホームレス時代のシーン。自分では最終的には笑えるシーンになっていると思っていたんです。でも、あれを観て泣いてくださったという人が、結構いて驚きました。貫地谷さんも、ドラマを観て「泣いた」と言ってくださって。
この作品は、何が面白いとなるのか、どのセリフが響くのか、全く予想できなかった。でも、それが遠藤らしいんだなという風に思いました。セリフでは、『死にたいと思いながら生きる。それでいいじゃないですか』(第5話)。あのセリフが、いいなと思いました。

- キュートな仕草も話題に!
- 遠藤は下手したら、ウザいというか、あまり関わりたくないと思われがちなタイプですよね。屁理屈を言って、自分ファーストで。「亀高先生、ひどい」とか、少しぐらい可愛らしさを見せないと誰も応援してくれないから、可愛らしさみたいなものは意識しました(笑)。

- いよいよ、あすは最終回。見どころは?
- 終わり方が、すごく『顔だけ先生』らしいなと。「えっ⁉ そういう終わり方なんだ」って。だからちゃんとラストまで見届けてもらえたら嬉しいです。しかも遠藤がここにきて壁にぶち当たって悩むんです。そこが注目だと思います。