三重県鈴鹿市に、姉妹大道芸人の『スーパーキッズ』がいます。相棒であり、ライバルでもある2人。この夏、協力して最高難度の“コンビ技”に挑みました。

■姉・ももちゃんは5歳でデビュー!
お揃いの衣装でジャグリングの練習をする中学1年のももちゃん(13)と、小学6年のななちゃん(11)。
姉のももちゃんが大道芸を始めたのは3歳の時。この道20年のベテランで日本一になったこともある大道芸人の父親・魁(かい)さんと一緒に、5歳で初めてステージに。もちろん、国内最年少!

失敗を繰り返しながらも練習を重ね、お客さんを喜ばせるももちゃんの姿を見て、妹・ななちゃんも同じ道へ。
妹・ななちゃん:
「お姉ちゃんの影響をうけて大道芸人を始めました。お客さんを喜ばせてるのを見て、私もお客さんを喜ばせてみたいなって」
そんな天才姉妹を見たいと全国からオファーが舞い込みます。

■地元・三重で大技成功なるか…!?
8月5日、姉妹がやって来たのは、三重県桑名市のナガシマスパーランド。
姉・ももちゃん:
「大道芸人ももかです!」
この日の出番は2回。
父・魁さん:
「このバランス芸、世界トップレベルのバランス芸なんです。前後左右のバランスが必要となります。今日はももちゃん、乗ります」
姉・ももちゃん:
「10秒間のります」
ももちゃんが乗っているのは、いくつもの筒が積み重ねられて不安定になっている一番上の筒の、さらに上に置かれた一枚板。観客の目が釘づけとなる中、見事10秒間立ち続けました!
実はももちゃん、お手玉の日本記録保持者。バランス芸の後は、その大技に挑戦です。
父・魁さん:
「7つのお手玉をしながら足の下にボールを通して背中でボールを1つキャッチします」
姉・ももちゃん:「いきます」
目にも止まらぬ速さで宙を舞う7つのお手玉…、足の下に通した後、見事フィニッシュ!
無事決まったかに見えましたが、ステージ終了後、父・魁さんが聞くと…?
父・魁さん:
「失敗やった?どうなった?」
姉・ももちゃん:
「右の最後のボールも首に乗ったの。なのにパパが『成功』にしたからさ…」
成功は首でお手玉“1つ”をキャッチ。しかし先ほどは首でキャッチしていたのは“2つ”だったのです…。その悔しさを胸に、ももちゃんは2回目のステージへ!

■姉妹で力合わせ…お客さんを笑顔に
最後の出番、2回目のステージは午後6時半から始まりました。
まずは、妹・ななちゃんが得意の玉乗りを披露!玉の上で見事に縄飛びをしてみせます。
娘の2人に最高のパフォーマンスを…と父親の・魁さんも場を盛り上げます。

そして、この日一番の見せ場がやってきました。姉妹で披露する最高難度のバランス芸です。
2人で不安定な足場に乗って、ジャグリング。姉・ももちゃんが、妹・ななちゃんをしっかりと支え、息ぴったりのコンビネーション。無事に成功させました!
そして、姉・ももちゃんが1回目に失敗して悔しがっていた“7つのお手玉”も、今度は見事成功!ステージは大盛り上がりの中、幕を閉じました。
女性客:
「絶対自分じゃできないと思いました。全部感動しました」
男性客:
「年頃の中学生なんで、お父さんとこういうことやるのちょっと恥ずかしいと思うんですけど、えらいなあと思って。頑張ってる姿に感動しましたね」

妹・ななちゃん:
「玉乗りの2重跳びの着地がちょっとあんまりバランス取れんくって。お姉ちゃんがいたほうが安心感とかもあるし、やさしい」
姉:ももちゃん:
「ん~60点くらい?ノーミスが欲しかった…」

ふたりのちいさな大道芸人、ももちゃんとななちゃん。今日も誰かを笑顔にしています。