30日の台風24号で、東海地方は広い範囲で停電しました。2日も影響が残ったところが…。広い範囲で電線が切れるなど、被害が大きかった愛知県豊橋市を取材しました。

 2日午前9時ごろの豊橋市内。電線の補修作業が、あちらこちらで続いていました。

 30日夜、東海地方を直撃した台風24号。強風で電線が切れるなどし、豊橋市では一時、10万戸以上が停電。信号は消え、市バスや路面電車も運休しました。

 一部の地域では、停電で水を汲み上げるポンプが動かず、2日朝まで断水したため、豊橋市は給水所を設けたり、調理なしで食べられるパンの缶詰など、災害用に備蓄している食糧を配ったりと、対応に追われました。

豊橋市上下水道局の課長:
「今回のように電気が市の3分の2が停電している状況はこれまでなかったので、災害と同じような対応にしました」

 停電の影響は、こんなところにも…。

(リポート)
「小学校のお昼の楽しみといえば給食ですが、ここにも停電の影響がでているんです」

 2日の給食を見ると、なんだかちょっと少ないような…。

(校内アナウンス)
「今日の給食は昨日の停電の影響でちくわの米粉磯部揚げは中止になりました」

 停電で工場が動かなかったため、ちくわが届かなかったというのです。

小学生:「ちょっと寂しい感じ…」

先生:
「色も寂しくて物足りない感じがします。まさかこんなところに影響が出るとは思ってなかったです」

 また、豊橋駅近くの酒の販売店では…。

店主の山崎さん:
「1日の午後4時には電気が戻ったんですけど…今日はもうへとへと。筋肉痛です」

 山崎さんは、停電で電動シャッタ―が開かなくなったため、1日は店の前に8時間も座ってひたすら電気が来るのを待っていたそうです。

山崎さん:
「(冷蔵庫の中の)お酒は大丈夫でした。パソコンが立ち上がってないから伝票も発行できないし、全部電気に頼っているんだというのが改めて…」

 ひとたび起きると、日常生活に大きく響く停電。街ではこんな声も…。

女性:
「食事の支度ができないとか、冷蔵庫が心配でしたね。冷凍のものは半分溶けちゃってて」

別の女性:
「お風呂も入れなくなって、お湯が出なくて一番困りました」

男性:
「食事をとる時とか電化製品が動かないし、夜になると暗くなって視界が悪くなると困りますね」

女性:
「固定電話が通じないのが一番困りますよね」

 中部電力によりますと、2日午後3時現在、愛知県と三重県合わせておよそ1万2000戸が停電していて、4日には完全復旧する見通しだということです。