レストランなどの格付け本「ミシュランガイド」。東京版や京都・大阪版など各都市を対象に出版されていましたが「東海3県版」はありませんでした。

 しかし、ようやく来年春、発売されることに。東海3県のレストランの関係者も期待を寄せています。
 
 23日、大村愛知県知事のもとを訪れたのはタイヤメーカーのキャラクター「ミシュランマン」。

 有名ガイドブック「ミシュランガイド」の愛知・岐阜・三重特別版を来年春ごろに発行することを報告しました。

 レストランや宿泊施設を星の数で評価する「ミシュランガイド」。日本では東京版を皮切りに全国各地のバージョンが発行されています。

 しかし、なぜか東海3県は含まれておらず、今年に入り愛媛や熊本、鳥取にも先を越されるまさかの「名古屋飛ばし状態」となっていました。

日本ミシュランタイヤ・伊藤孝康さん:
「あえて愛知県を避けてきたとかではないのですが、満を持してと言う形で、きちんとした準備をして皆さんにご紹介できるのが12年かかってしまいました。お待たせしました」

 ミシュランタイヤによると東海3県は広く、お店の数も多いため調査に時間がかかったとのこと。去年の秋から匿名の調査員によるレストランの訪問をスタート。今も調査は続いているといいます。

 東海3県のミシュランガイド発行にはレストラン関係者も期待を寄せています。

 名古屋市東区のフランス料理店「ラ・グランターブル ドゥ キタムラ」。

 店長の北村竜二シェフ。10年以上、本場・フランスやスイスのミシュランガイドの三つ星レストランで修行を積んでいました。

北村シェフ:
「ヨーロッパではミシュランの星がついていることでお客さまの入りが全然違いますね。ミシュランガイドを見ながら旅をされる方が多いので、今回名古屋にもミシュランガイドができることで県外からのお客さまが増えることを望みます」

 レストランにとっては経営を左右することもあるミシュランの評価…。

北村シェフ:
「料理もサービスも全てのおもてなしが揃ったお店がミシュランの星をとれるんじゃないかと思っています。われわれフレンチのレストランは限りなく星に挑戦していきたいと思います」

 すでに発行されている広島版ではお好み焼き、福岡版では水炊きなど、「ご当地グルメ」も掲載されているミシュランガイド。「なごやめし」をはじめ、東海3県のどんなご当地グルメが掲載されるのかについても、期待が膨らみます。