2018年もあと1カ月余り。来年の初売りで販売する「平成最後」の福袋が早くもお披露目されました。

 名古屋で発売された平成の福袋を振り返ってみると、1990年には「平成最初」の福袋。中身はなんと、1990万円の宝石箱でした。

 またバブルの時代の余韻も覚めやらぬ1993年には、ダイヤで埋め尽くされた超高級時計に、エメラルドのネックレスなどが入った1億円の福袋も登場!

 10年前の2008年は“ギャルファッション”人気で、丸栄が「ギャル栄」に。丸栄の周りには、若い女性が大行列を作りました。

 そして2015年には、「ダメよぉ。ダメダメ」福袋も…。時の話題にあやかった福袋が登場していました。

 そして今年はというと…。

店員:「三越の福袋「半端ない」ってー!」

 名古屋三越栄店に登場したのは、サッカー日本代表・大迫勇也選手と高校時代に対戦した相手チームの選手が、彼のあまりの凄さに嘆いた「半端ない」がテーマ。

 いったい何が半端ないのかというと…。

(杉山キャスター)
「まず、半端ない数のレトルトカレー、各地のカレーが揃ってます」

 中に入っているのは北海道から沖縄まで、全国各地のレトルトカレーなんと260種類。週5日食べ続けて、ようやく1年で食べきれるそうなすが、お値段は9万8000円、1セット限り。

 一方、材料を入れてボタンを押すだけで料理が作れる「電気圧力鍋」に、切れ味抜群の包丁やエプロンなど、主婦には「半端なく」心強い7点セット。8871円と「ハ・ン・パ・な・い」値段に設定されています。

 そして今年は「平成最後」の福袋ということで、豪華絢爛!純金でできた「えびす様」の置物。値段はなんと1億円。三越では「平成最高額」での販売です。

 中には、こんな福袋も…。

担当者:
「平成最後という記憶を、最後に家族で記録に残そうと、お父さん、おじいちゃんがスーツを作るタイミングで、平成最後にお孫さんを含めた家族写真を考えた福袋です」

 オーダースーツで家族写真の撮影、そして、ホテルの食事券がついた福袋。素敵なスーツ姿で思い出を記録に残す福袋も登場しました。

 一方、ジェイアール名古屋タカシマヤでは、来年の干支にちなんだ特別デザインのメガネや、食品売り場では、平成31年にちなみ31貫3100円の寿司セットなどお得な福袋を発売。

 そんな中、今回最も力を入れたのは「高級品の福袋」。ダイヤのピアスにペンダント、ルビーのネックレスなど、ジュエリー31点で500万円の福袋も。その背景にはある事情が…。

担当者:
「来年の増税前にたくさんの方にお得な買い物をしてほしくてつくりました」

 キーワードは来年10月に控える「増税」。消費税が10パーセントになる前に、「平成最後のご褒美」という需要を狙います。中でも最高額の福袋は…

店員:
「フルダイヤモンドのネックレスになります、2019万円です」

 全部で28カラット!フルダイヤモンドのネックレスです。実はこのネックレス、ダイヤのカットにこだわりが…。

店員:
「マーキーズカットといいまして、来年2019年に日本でラグビーW杯が開催されますので、ラグビーボールに似ているということで今回(福袋の)企画にしました」

 まるでラグビーボールのような形が特徴のダイヤモンドネックレスです。さらに、スポーツイベントのプラチナチケットもセットでついてきます。

担当者:
「高価な買い物で、消費税2%のアップとはいえ大きく変わってきます。かなり頑張って値段をだしているのでご覧いただきたいと思います」

 時代を写す福袋…。平成最後に狙いたいものはありましたか?