2018年も残すところあとわずか…。来年用の「手帳」を探しているという方も多いのではないでしょうか。

 今はスマホ全盛時代ながらも、スケジュール管理以外の機能が充実した手帳が増えていました。キーワードは『カスタマイズ』と『県民手帳』。その魅力を取材しました。

 まずは、最新の手帳事情を探りに、名古屋の東急ハンズへ。なんと3500種類以上が揃う売り場はお客さんでいっぱい!

 最近の傾向を聞いてみると…?

東急ハンズの担当者:
「スケジュール管理以外のことを記入する手帳が最近増えています」

 例えば『鉄道手帳』(1296円)。3月6日には「リニモのデビュー」と書かれているなど、その日に起きた鉄道に関する出来事が載っているんです。

 また、最近では自分用にカスタマイズしたオリジナル手帳を持つ人がどんどん増えているそうで、特徴の一つが「シール」。

東急ハンズの担当者:
「かなり沢山の種類があります。シールを1つはるだけで手帳の雰囲気がだいぶ変わって華やかになったり、可愛らしくなったりするので女性の方に人気です」

 中には「イケメンスケジュールシール」(216円)も…。

清水亜里沙アナウンサー:
「こんなのもあるんですね!絶対忘れちゃいけないことがあるときは『提出物忘れちゃだめだよ』…これはいいですね」

 最近ではこうしたグッズを駆使して世界に一つだけの手帳を作り、SNSにあげる人もいるそうです。

■集まって会合を開く「手帳部」も

 そこでお邪魔したのは年に数回集まって会合を開いているという、「名古屋手帳部」。SNSを通じて集まったメンバーが互いの手帳を見せあったり、関連のグッズについて情報交換しています。

 手帳を見せてもらうと…。

手帳歴14年の女性 :
「B6サイズの自作リフィルです」

 何と自作で手帳のページを作っていました!市販の手帳のいいところを取り入れながら、自分専用の手帳を使るのが楽しいそうです。

手帳歴20年の女性:
「人生を充実させるために必要なツールだと思ってます」

手帳歴6年の女性:
「手帳があって実際書くのと、自分が心の中で計画しているのとでは全然違ってくるので、文字で書くことで自分と約束できるパートナーみたいな感じですね」

■売り切れも…『県民手帳』とは

 そんな中、最近脚光を浴びているのが、売り切れ続出となっている県の統計協会が発行する『県民手帳』。

 公共施設の連絡先など、住んでいる人に役立つ情報もありますが、最近では県外の人が注文するケースが増えているそうです。

(ロフト・手帳担当者電話インタビュー)
「道の駅のマップやお祭りのスケジュールが載っていて、その件ごとの魅力がギュッと詰まった一冊を各県が発行していますので、人気の理由かなと思います」

 例えば、青森の『県民手帳』は主な温泉の所在地など観光のお役立ち情報に加え、地域の方言を紹介。埼玉の『県民手帳』は、対象となる美術館や水族館に持っていくと割引などのサービスを受けることができます。

 東海3県の手帳はどうなっているのか…。やって来たのは三重県伊賀市。

担当者:
「手帳をとめるバンドの部分を、『組みひも』を使って作っています」

 三重の『県民手帳』はここ数年、地元の伝統工芸品を使っていて、これまで表紙に「伊勢型紙」や「伊勢木綿」があしらわれてきました。そして来年の手帳は「伊賀の組みひも」を使用。

 実際に作っているところを見せてもらうと…。

担当者:
「メインとなるのが、真ん中の『菊結び』という結び方で、別名『吉祥結び』といって、非常におめでたい結びでその年は色んな願いごとが叶う年であります、という結び方です」

 結ぶことで意味が生まれる組みひも。1つ1つ職人の手で結ばれていました。

 郷土愛がいっぱい詰まった『県民手帳』、地元の人でなくとも楽しめる要素にあふれていました。