■ひたすら磨く…大人の泥遊び
寂しい響きもある「お一人様」、「ぼっち」という言葉…。
外食やレジャーなども一人で行動する様を示す言葉ですが、最近ではもっと積極的に一人の時間を楽しもうと、「ソロ活」という言葉が登場しています。
あえてひとりで行くことで、より楽しめる「ソロ活」スポットが東海地方でも増えています。
愛知県で見つけたソロ活スポット。まずは常滑市の土の博物館「土・どろんこ館」。「どろんこ」だけに、子供たちがいるのかと思いきや…実は大人ばかり。お客さんがクルクル手を回しているのは…?
女性客:
「泥だんごを作ってます」
何と、泥だんご作りの教室!体験料は800円で、参加者の半数は大人。しかも3割が1人での申し込みとのこと。
男性客:
「1人なんです。1人でだと気楽というか、のんびり呑気にできるので、そのほうが良いと思います」
INAXライブミュージアム 磯村司さん:
「オープンした当時は1週間に1度だけの講座だったんですけど、どんどん人気が出てきまして、これは毎日やってもいけそうだなとういことで今は毎日やっています」
大人が1人で夢中になれるという、泥だんごづくり。
まずはステンレスカップで、だんごの表面を削っていきます。次に泥だんごの形を整えるためクルクル回し、ツヤが出て形ができたら、顔料を混ぜた土を使って、好きな色を塗って伸ばしていき、自分だけの模様をデサインできるんです。

そしてココからが泥だんご作りの真骨頂。仕上げに光沢を出すため、ビンでひたすらクルクル磨きます。続けることおよそ1時間…。ツヤツヤの球体が出来上がりました。
ソロ活で来た男性に魅力を聞いてみると…?
男性客:
「無心になりたい方はぜひ。集中して自分の世界が作れると思います」
ちなみにカップルで来ていた男性も…。
カップルで来た男性客:
「お互い真剣になっちゃうんで、もはやソロ活ですね」

■ソロ活の王道「釣り」
続いては訪れたソロ活スポットは、愛知県美浜町の釣堀「爆釣 御浜フィッシングパーク」。近くの三河湾の海水を引いていて、海釣り気分が味わえるという珍しいタイプの釣堀です。(1日コース1万1000円、午後コース5500円)
この釣堀のお客さんは半分がソロ活。代表の林慶照さんも「ソロフィッシング」の客は多いと言いますが、そもそも釣りは一人でやるイメージが…。ソロならではの魅力があるんでしょうか?

糸を垂らしたら、あとは釣れるのを待つのみ…。
泥だんごは「集中!」という感じでしたが、釣りはひたすら何もしない時間を過ごして、じっとその時を待ちます。水面を見ていると、1人でのんびりする時間の大切さを感じます…。
ちなみに、この釣堀で釣った魚は持ち帰ることも可能。普段の生活からちょっと外に出てみるきっかけ作りに、気軽な1人のソロ活はいかがですか?