■「タマゴロウ」作り続けて30年以上…

　いつの時代も不動の人気なのが「工場見学」。今回取材したのは、話題となっている愛知県豊橋市のたまごの加工・直売所「たまごのがっこう」です。

　敷地内には、ここでしか買えない新鮮なたまごを使ったスイーツ専門店「たまごの絵」や、本を読んだり子どもが安心して遊んだりできる絵本図書館「ぱぱ＆ままガーデン」、そしてパック詰めができる工場体験もあり、まさに『たまごのテーマパーク』です。

　オープン前からすでに駐車場はいっぱい。開店と同時に店内はお客さんで大混雑です。

　皆さんの目当ては、愛知県内１０ヶ所の養鶏所から運ばれる新鮮なたまご。

■「辛すぎない塩加減と半熟具合」

　駅のキヨスクなどで売られている、ネットに入った２個入りのゆでたまご「タマゴロウ」。見たことがある方も多いのではないでしょうか？

　実はこの「たまごのがっこう」が出荷していて、その数は年間３００万個。３０年以上愛されるロングセラー商品です。

　おいしさのヒミツは「辛すぎない塩加減と半熟具合」。

　最初に、たまごを９９度の蒸気で１０分間、蒸します。そしてポイントは、冷たい塩水で一気に冷やすこと。そうすることで塩味が適度にしみこんだ絶品半熟卵ができあがるんです。

■キズがほぼ分からない「キズゴロウ」

　しかし「たまごのがっこう」には、タマゴロウ以上に人気の商品があります。

Q.今日のお目当ては？

女性客：
「キズゴロウ。早く来ないとなくなっちゃうから」

別の女性客：「キズゴロウ」

　キズゴロウとは、タマゴロウのワケあり商品のこと。２つで１５１円のタマゴロウに対し、キズゴロウは６つで１９４円、製造過程でキズや汚れが付いたものを選別して、格安で売っています。

　キズといっても、ほぼわからない汚れがついているだけ。気付くのも難しい程度です。ちなみに、この日はわずか１８分で用意したキズゴロウが売り切れました。

■レシピなし！おばあちゃんのたまご料理

「たまごのがっこう」の人気は直売所以外にも…。

　その一つが、同じ建物にあるレストラン。地元のおばあちゃんたちが作る、たまご料理を中心としたランチバイキングが大人気です。

　例えば、「小松菜の玉子のせ」や、「たまごと大根の煮物」など他にも３０種類以上が食べ放題で１４８０円。野菜もたっぷりで、体に優しい料理が数々を楽しむことができます。

料理を作るお母さん：
「ほんとの田舎のおばあさんの料理です。レシピもないので、自分の味つけです」

　１番のおすすめは、「たまごコロッケ」。

　たまごを豚肉で巻いて、衣であげたコロッケで、外はサクサク、中はとろりとした半熟。おばあちゃんたちの長年の勘が生きています。

　ほかにも、油揚げの中にたまごが丸ごと入った「揚げ巾着」や、定番の「だし巻玉子」も人気です。

Q.料理はどうですか？
女性客：
「おいしいよ、味付けからね」

別の女性：
「見た目からもう食欲が出ます」

■まさに『たまごのテーマパーク』

　そして、たまごをたっぷりと使ったスイーツも食べ放題！

女性店員：
「ここでしか、製造販売されていない『ふわもこロール』になります」

　卵の良さを最大限に生かした「ふわもこロール」。

　包丁を入れるのが難しいくらいふわっふわで、添加物を一切使わずに、たまご・薄力粉・砂糖だけでつくります。

　また、１年前から始めた「たまごかけご飯」のモーニングにも大勢のお客さんが足を運びます。ご飯、白玉、赤玉の２種類の生卵に、温泉たまご、しょうゆは７種類から選べて５００円、しかも食べ放題です。

　モーニングからランチ、お買い物まで１日中たまご尽くしで楽しめるたまごの直売所は、まさに『たまごのテーマパーク』でした。