■家具選びに新しいカタチ「レンタル」

 新生活がスタートし、家具をそろえている人も多いシーズン。トータルコーディネートで割安に買うというスタイルが登場している一方で、家具をレンタルするサービスが広がっています。

街の女性:
「借りてみたいなと思います、運ぶ面とかも、借りると持ってきてもらえたりとか」

別の女性:
「部屋の中心となる家具を借りてみたいとは思いますね、興味はありますね」

 あるアンケートによると、「新品の家具であればレンタルしたい」という人がおよそ25%と、“借りたい派”が増えています。

 一方で…。

街の男性:
「買いますね。ずっと使うので」

女性2人組:
「買う。新しいものだから…お気に入りの物だから」
「大事に使おうって(笑)」

 大事な家具はやっぱり買いたい、という人もまだまだ大勢いるようです。

■購入派は“家電量販店”でも選べるように

 名古屋市中川区にある「ヤマダ電機」。

 家電量販店ですが、テレビの看板のとなりにソファーの看板が…。

家電住まいる館 石神さん:
「家電だけではなくて、家具やインテリアまでトータルにコーディネートできるように始めました」

 ヤマダ電機が始めた新業態のお店「家電住まいる館YAMADA」。

 家電はもちろん、家具やインテリア雑貨がズラリ。生活に必要な物が全てここに揃っているので、トータルコーディネートができるということです。

 例えば、冷蔵庫に洗濯機など家電5点に、ベッドや布団などのインテリア家具もついた15点セットでおよそ14万円。

 ちなみに普通に買うよりも、セットだと約2割引とお値打ちです。

 さらに、お部屋に合った家具を選んでくれるインテリアコーディネーターもいます。

 1人暮らしの男性にちょうどぴったりとオススメされたのは、おしゃれなソファー。

家電住まいる館 石神さん:
「部屋の空間にもこれぐらいのサイズ感がちょうどいいかなと思います。オリジナルで出させていただいている家具になります」

 オリジナルの家具もあり、木目調にジーンズ生地とおしゃれなデザイン。

 またカウチソファーになるソファーセットも。ソファー以外に“ベッド”、“対面ソファー”など、3通りの使い方ができ、足元にはうれしい収納付き。

 家電量販店ならではの展示方法として、実際にソファーと机を置いて、目の前にテレビがある状態で商品を選ぶことができ、“距離感”などがわかりやすくなります。

男性客:
「いろんな電気屋さんではないと思うので、結構いいと思います」

夫婦:
「便利だね。1つのところで何でも揃うのは」

■ブランド家具をレンタル…買取も可能

 2年ほど前に登場し、またたく間に人気となっているのが「レンタル家具」。

 中でも去年7月に名古屋でもスタートし、好調だというのが「フレクト」です。通販で取り扱っている高級家具1000点から「新品」の家具をレンタルできます。

 長期で利用している方がいると聞き、東京の松田さんのお宅に伺いました。

Q.レンタルしているものは?

松田さん:
「白いテーブルとイス5脚あるんですが、こちらをいまレンタルしています。あとチェスト」

 モダンなチェストやおしゃれなダイニングテーブル。さらにカラフルな可愛いイス5脚をレンタルしているんだそうです。

 普通に買うとテーブルとイス、チェストであわせて30万円もするブランド家具。気になるレンタル料は…?

松田さん:
「月々、合計すると1万円切るくらいですね。とても手軽に利用させていただいています。比較をしてみたらレンタルの方が安いということで、即決でした」

 月あたり、売値の30分の1の値段1万円以下で借りることができるんです。

 実はこの家具、買うこともできます。レンタルを選んだ場合は販売価格の3.5%を毎月支払うことになります。買うか借りるかを選択できるという仕組みで、どちらを選ぶかは自分次第です。

松田さん:
「このテーブル、実はいま4人席にしているけど、伸びるんですね。6人で座れるくらいまで伸びる。人数多い時には広くして使えたりとか。新品じゃなかったら抵抗があったと思うのですが、新品ですし、自由に使っていいってことだったので」

 人気を集めているレンタル家具、ただし注意点もあります。

 1つは、初期費用。月額のレンタル料以外に最初にいくらか必要になります。

 取材した「フレクト」は、実際に家具を買った場合の価格の15%と決まっていて、レンタル終了時に戻ってくるシステムになっています。

 2つ目は、レンタルの期間。

 今回の会社の場合は、最短2年~最長3年の契約で、2年未満で返却・交換をする場合は初期費用で払ったお金は戻ってきません。

 2年が経つとレンタルを続けるか、返却するのか、または買い取るという選択をすることができます。買い取る場合は、新しく買うよりも割安で購入できるということです。

 新しい家具の選び方、皆さんにはどちらのスタイルが合うでしょうか。