昔懐かしい、町の中華屋さん「町中華」が、今人気を集めています。地元の人に聞いた東海3県の町の知る人ぞ知る「町中華」特集です。

 名古屋市の繁華街のひとつ、今池で出会ったのは、親子2代・50年にわたって愛され続けている「絶品チャーハン」です。

■名古屋の今池…45年前はメインの交差点に中華料理店も

 名古屋駅から地下鉄東山線で約10分のところにある今池。名古屋の繁華街のひとつで、昼はオフィス街、夜は歓楽街の顔を見せます。

 地下からあがるとすぐのところにあるのが「今池」の交差点。そこには45年前(1974年3月29日)に撮影された交差点の写真が、街の説明とともに設置されています。

 モノクロの写真を見ると、当時この交差点に「大鵬閣」という名の中華料理店があったこともわかりますが、今はもうありません。

 しかし今池は、名古屋めし・台湾ラーメンの元祖「味仙」や、ドラゴンズファンの聖地「ピカイチ」、餃子の老舗「百老亭」など、中華料理の名店が軒を連ねるエリアです。

■創業から50年間変わらぬ味…「珍々亭」の絶品チャーハン

 その今池で聞き込みを続けていると、焼き鳥店を営む男性が教えてくれたのが、創業50年の「珍々亭」です。

 現在は初代の村松武人さんと、2代目の長男・孝亘さんの2人で営む「町の中華屋さん」です。

 常連さんに人気のチャーハンは、50年間かわらぬ味。強火で短時間が町中華の基本。

 豚骨スープを少し加え、「こくまろ」に…。自家製チャーシューも入った「珍々亭」の絶品チャーハン(650円)です。

 ほかにもオススメなのが、ちょっと小ぶりな餃子。オツマミにも最高で、手作りのラー油がよく合う逸品でした。

東海の人気“町中華”1

店名
珍々亭
住所
愛知県名古屋市千種区今池5-18-12
電話番号
052-731-9197